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武道・武術の心理学

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合気道黒帯、柔術青帯の心理学者が、武道や武術をテーマに心理学の記事をまとめています。
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#心理学

コーチングによる合気道の技術改善

合気道の稽古は、二人一組になって技をかける「取り」と、技を受ける「受け」が互いに技をかけ…

tom
3か月前
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形の稽古は自制心を高める

自制心とは、感情や衝動を抑え、自分自身をコントロールする能力です。自制心は筋肉と似ていて…

Matia Okubo
3年前
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格闘技で心を開放する ―危険の効用―(大久保街亜:専修大学人間科学部教授)#もや…

格闘技は相手の体との強いぶつかり合い、自らの体への痛みなども伴うことが多々あります。 そ…

武道や武術の技を身につけるには?

武道や武術には、いくつもの技があります。技のレパートリーを増やすことで、目の前の人を効果…

tom
3か月前
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柔術が楽しい生物学的理由(1):ゴロゴロするのはそもそも楽しい。

ブラジリアン柔術は、それ自体とても楽しい。友人ができる、運動不足の解消、痩せるなどなどメ…

Matia Okubo
2年前
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抑え込まれると笑うラット:柔術が楽しい生物学的理由(2)

大賀先生がいう柔術最大の魅力「人とじゃれあってゴロゴロするのがとにかく心地よくて気持ちい…

Matia Okubo
2年前
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じゃれあってゴロゴロすると脳で何か出るらしい:柔術が楽しい生物学的理由(3)

大賀先生が言う柔術最大の魅力「人とじゃれあってゴロゴロするのがとにかく心地よくて気持ちいい」を生物的に考える3回目です。 取っ組み合い遊びは楽しいPankseppは、取っ組み合い遊びが、笑い、喜びといったポジティブな感情の起源と考えています(Panksepp, 2005)。別の記事でも書きましたが、あらゆる動物は戯れあって遊び、それによってポジティブな感情を表出します。楽しそうにするんですね。しかも、攻めるときだけでなく、逃げるときにも楽しそうにします。追いかけっこで逃げる