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高校生物の勉強の仕方、大学から生物を学ぶ人にもおすすめ

アドベントカレンダー6日目。
今回は高校生物の勉強法の一例を紹介します。
大学で初めて生物を学ぶことになって困っている物理選択者を救いたいです。

物理選択者、大学で生物学に触れがち

高校理科で生物を選択せずに物理を選択する、という人は非常に多いのではないかと思います。
学校に通っているときにも実感しましたし、令和4年の共通テスト受験者数からもその傾向が見られます(物理:148,585人、生物:58,676人)。

しかし、「物理選択で入試を突破したのに、大学で生物学を学ぶことになった」という声をちらほらと聞きます。
医学部はもちろんですが、工学部など生物と遠そうな学部、分野でも必要になることがあるようです。今世紀はバイオの世紀だから当然だね!

そんなことはさておき、生物学の勉強をしようと教科書を開くと大変な壁にぶつかります。
それは「教科書が読みにくい/読めない」です。

大学で初めて生物学を学ぶようになった友人知人に生物を教える際、生物の何が分からないかを聞くとそもそも教科書が読めないという回答が多く驚きました。

そこで、その原因を僕なりに考察していました。


生物の教科書が読めない物理選択者たち

「ケーキの切れない非行少年たち」 ,Amazon より

教科書を読みにくい最大の理由は「用語で用語を解説するから」ではないかと思います。

生物では、何か用語を解説するたびに別の用語を使います。さらに平気で循環参照をします。
そのため、初めて生物に触れる人にとっては、用語を知るために新しい用語にぶつかり、その用語を知るためにまた新しい用語に……となって、これが挫折の原因になってしまうようです。

他にも細かな挫折ポイントはありますが(用語が明確に定義されていない、命名がめちゃくちゃなど)、この用語地獄を突破することが最優先です。


まずは細胞小器官の名前とその働きを覚える

The CELLを参考にしながら描いた動物細胞の簡略図

用語地獄を抜け出すための手っ取り早い方法は、用語をすべて暗記することです。が、現実的ではありません。

そこで、まずは細胞小器官の名前と働きを覚えることをおすすめします。
下記のpdfの2ページ目のようなものを暗記しましょう。もしお手元に生物の教科書があればそれを参照しましょう。

https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/digital/taiken/kou/rika/seibutsu_h26/sencor/creature_p4.pdf

大学の教科書では細かすぎるので、高校生物の教科書で勉強するのをおすすめします。また、各器官の構成成分は後回しで大丈夫です。

暗記できた!という人は、何も見ずに白紙に細胞の簡略図を描いてみましょう。そして、それぞれの細胞小器官の名前と働きを答えます。

ここまでできれば完璧です!お疲れさまでした!

おわりに

生物は暗記が多くて嫌悪されがちです。暗記が多いのは事実です。

しかし、大学入試に利用するためにはすべて暗記する必要がありますが、裏を返せば暗記すれば簡単に得点できるお得な科目です。

また、入試に使わないのであれば何もかもを暗記する必要はありません。
暗記事項に重みづけをすることが大切です。
細胞小器官はたくさんの暗記項目の中でも最も重いところにあるのではないかと思っています。ここは頑張って覚えましょう!

なぜ細胞小器官を覚えるのかまで書こうと思っていたのですが、文字数が多くなったのでここでいったん締めます。
理由は次の投稿でお話しします。

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