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レインボースターズビレッジ・ビギニング

偶然を追いかけていた時期に、沖縄県南城市玉城に猫3匹と暮らす、とある女性と出会った。

レインボースターズビレッジという名称と出会った最初の出来事である。

建築家として平成時代の30年少しを駆け抜けて来て、一通りの実績を積み上げて来た私は、少しばかり燃え尽き症候群に陥っていたのだろうか、やたらと自然農法とか、自給自足生活とか、小屋暮らしとかに憧れ始めていた。さらには、やたらと人と人を繋ぐことに喜びを見出していた。

それと同時に、私が出会う人々が口々にコミュニティづくりをしたい、という現象に遭遇していた。

レインボースターズビレッジ。いい響きであった。以前から読んでいた「虹の戦士」の物語とリンクした。インディアンに伝わる伝説の物語である。「地球が病んで動物たちが姿を消しはじめる時、まさにそのときみんなを救うために虹の戦士達が現れる。」ああ、私も虹の戦士になりたい。そんな衝動が密かにあった。

と同時に、レインボーチルドレンと呼ばれる子供達が沢山生まれつつある現実目撃する機会が増えてきた。また、そういう子供持つことになった親達の苦労も見始める事になる。

レインボースターズビレッジ。その概念を聞いた時、私が作ります、と、自然と声をあげてしまったことに驚く。方法はわからないけど、やります。そう、応えた。

すぐにレインボースターズビレッジの最高顧問に任命して頂いた。とはいっても、ただのアラフィフ独身女性が勝手に任命しただけで、勝手にその任命を受けた。雇用関係でもなんでも無い。冷静に考えれば馬鹿げた話である。

しかし、私のライフワークとして、突如として私の心の中で煌めき始めたのだ。


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