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コスパ意識が人手不足を招いた

日本企業も日本人ビジネスパーソンもコスパ意識が高い。
安いコストで良いものを手に入れようとする欲望が強く、それは人に対しても表れています。

求人を見てると、志願者にやたらとレベルが高い要求をしている企業をたくさん見かけます。↓
・主体性が強く「一人称」で動ける人
・オフィスは全般的に使いこなせ、できればExcelでマクロを組める人
・リーダーシップを取った経験がある人
など、そのようなハイスペックな人材は一体給料がどれぐらいかというと……21万!
安!安すぎる!
給料が21万なので、そこから社会保険を引くとさらに下がります。

そういう状態で高度なスキルを持った人材を採用(笑)しようとするものだからそりゃあ人手不足になる。
にもかかわらず、日本企業は相変わらず「コスパ良く」人材を獲得しようとしている。

それだけならまだしも(全然まだしもではないが)、残業を減らすことができず、慢性的に長時間労働を続けているし、日本人ビジネスパーソンも「残業はして当然」という全く頓珍漢な思想を抱き続けている。

安く良いものを手に入れる、それも人に対してというのは本当に姑息だと思うのですが、「コスパ良く」何かを手に入れても労働問題(残業など)を解決しようとしない。
本当に日本企業は壮大なる茶番劇を繰り広げている。

コスパ良く手に入れようとする限り、人手不足を解消することは不可能でしょう。
日本企業も日本人ビジネスパーソンも自分たちがいかに滑稽なことをしているかに気づかない限り、経済は衰退していくし、GDPはどんどん他国に抜かれ、いよいよ発展途上国に認定されるのではないかと思います。

コスパ良く
人に対しても適用した結果が今の日本なのです。

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