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日本人は確定した未来が好きであるという話

昔と比べると減りましたが、日本人の多くは新卒で就職した会社で定年まで勤め続けることが素晴らしい人生であると考えています。
今は転職が転職が活発になっていますが、それでも「転職はリスク。もし大企業に入れたならば、変に転職せず充実した福利厚生を享受しつつ生きていくべき」と主張する人が一定数います。

同じ会社に勤め続けることが良いか悪いかは別にして日本人は確定した未来が好きなのだと私は思いました。
転職をしないということはずっと同じ組織に存在し続け、ずっと同じメンツ、ずっと同じ職場環境で生きていくことになります。
給料や福利厚生もほぼ同じなので、要するに人生がどのように進むのかほぼ確定してしまっているんですよね。
もちろん結婚やマイホームの購入などライフイベントはあると思いますが、ずっと同じ会社に勤め続ける以上、ドラスティックに人生が変わるということはほぼないでしょう。

もし転職なぞしたものならば、人間関係、職場環境、給料がどうなるかわからない。
けれども、今の会社よりも良くなる可能性もあります(悪くなる可能性もありますが)。
どんなことであれ、様々な現実を経験することで人生の楽しさみたいなものを感じることができるはずなのですが、日本人の多くはそのことに対して毛嫌いしているように感じます。

転職でためらうのだから、独立などはもっと嫌悪感を抱くでしょう。
収入もライフスタイルもどうなるかわからない。
もし稼げなけったらどうしようと。
でも、独立も転職と同様に様々な人生の可能性があります。
様々な可能性があるのだけれどもやはり「安定」という「確定した未来」を選ぶ。
そして満員電車に乗り続け、同じオフィスへ通勤し続け、定年になって老後は庭いじりをして(!?)過ごすという世界線を生きることになります。

そのような確定した未来が良いのか悪いのかは別にして(私は悪いと思っているが)、日本人は同じ状態を維持し続けるのが好きなんだぁと「安定志向」という考えから思いました。

未来を変えるには決断と覚悟が必要になります。
リスクとも向き合わなければいけません。
どのような世界線になるかはわかりませんが、いずれにしても今の現状を劇的に変えることができます。

人生とは絶えず変化するものですが、どの道理に反して日本人の多くは変化を拒んでいるのが現状なのです。


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