「満員電車での過ごし方」を考えてはいけない
首都圏のビジネスパーソンは満員電車で長時間かけて職場へ通勤することがデフォルトになっています。普通に考えれば主義思想社会的バックグラウンドが全く違う人間同士が超絶近い距離にいたら精神が狂うこと必須なのですが、それがデフォルトになっているがゆえ誰もおかしいと思わない。
私は満員電車が異常以外の何物でもないと考えていたので(今も考えているが)、東京に住んでいた時は総武線中野駅始発の電車に乗り会社へ通勤していました(中央線・総武線沿線に住んでいた)。総武線の中野駅発千葉方面行きは人がほとんど乗っておらずスッカスカでとても快適だった記憶があります。
本来、自分にとって不快な状況が続いたら、「そこからどう脱出するか?」を考えなければいけません。満員電車に乗ることが不愉快ならそこから逃れる方法を考える必要があります。そうしなければ未来永劫満員電車から抜け出すことができません。
にもかかわらず、多くのビジネスパーソンは脱出方法を考えるのではなく、「満員電車に乗っている時間をどう有効的に過ごすか?」とおかしな発想を持つようになっています。
苦痛な時間を有効活用する方法を考えることが日本人ビジネスパーソンとしては正しいのかもしれませんが、あんな空間どう頑張っても有効活用できません。本を読むにも人が多すぎて鞄から取り出すことすら困難ですし、取り出して読んだら読んだで謎に周囲の人が「無駄に動いて接触してくんなよ…チッ」といらだってしまいます。新聞も読むのに幅を取るので結果スマホをいじるしかなくなるのですが、スマホをいじるのなんて5分も10分もしたら飽きるでしょう。
満員電車の中では何をするにも制約がかかるので、「時間を有効活用する」という発想が既に破綻しているんですよね。だからこそ満員電車に乗る生活から抜け出す方法を考えなければなりません。
リモートワークができる仕事を探す、地方都市へ住む拠点を移し、人が多い生活とは無縁の生活を送る、職場と自宅の距離を徒歩圏内にする(首都圏だとハードルが高いですが)など自分にとって実現させやすい手段を考え実行していく必要があります。
通勤時間が長いこと、満員電車に乗ることは日常生活においてかなりのストレスになります。ストレスがたまりまくると生きる気力を失いますし、何かをしようという気持ちも薄れていきます。そうなると不幸を受け入れて全く幸せになる機会がない状態で生きることになってしまいます。
「満員電車での過ごし方」を考え続けている限り、そこから抜け出せなくなります。そうではなく、満員電車の生活から脱し、充実した生活を送る方法を考えていくべきです。
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