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令和4年7月19日の昼飯

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本日、食したカップラーメンはこちら!

まるか食品
「ペヤング 超大盛やきそば 」

だぁぁぁぁぁぁ!

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早速! いただきます!
2倍! 通常麺の2倍です!

ペヤング……私のとって、それは東京の味……
それは馬車馬のごとく働き、涙を流し疲れ切ったような味……
って、製造工場は群馬県なんですけどね。

でも、西の方ではなかなかお目にかかることがないメーカーなんです。
とはいっても最近では、少しずつ見かけることも多くなったような気もするかな。
それでも、まだまだ限られたラインナップだけですけどね。

ハイ! ということで、今日は超大盛やきそばぁぁぁぁぁ!
なんと、通常麺を2個入れただけ!
これだと大盛麺用に製造ラインを作り直す必要はありません!
もしかして天才ですか?
何? 焼きそば麺を2個も食べれるか! ですって。
ナハハハハ!
日ごろからカップラーメンを2個食べている私にとっては、そんなの苦でもなんでもない!
何なら麺3倍でもOK!

って、そういえば、確か……麺4倍という超危険なものもあったな……ペヤング恐るべし……

ということで、今日は「超危険」つながりのお話を!

俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう43合計54万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。

 にらみ合うタカトコウスケ。
 まさに一触即発、ピリピリとした空気が張りつめていた。
 一方、その横で、身もだえするビン子。
 まさに昼想夜夢《ちゅうそうやむ》、デレデレとした妄想が張りつめていた。

「覚悟しろ! タカト!」
 コウスケはタカトを睨み付けながら、ゆっくりと腰に手を当てた。
 荷馬車の上のタカトは、その動きを警戒する。
 ――奴は何をする気だ……
 じりじりと高くなる太陽が、そんな額にうっすらと汗をにじませていく。

 そう、この緊張感こそバトル小説の真骨頂!
 なに? ギャグ小説だろって?
 バカ言いなさい! これはあくまでもバトル物のハイファンタジー!
 コメディやラブコメとは一線を画しているのだよ! 一線を!
 いうなればこのお話は、親を殺されたタカトの復讐物語!
 そして、その陰で動くのは、この世界が始まりし時の悲しい出来事……そう、引き裂かれた二人の神々のお話しなのだ!
 えっ? そんな雰囲気まるでない?
 そんなわけあるかい!

 身構える二人の上では呑気な三羽ガラスが飛んでいく。青い空でカァ~と鳴く。
 止まった荷馬車の横では腰の曲がったおばあちゃんがゆっくりと歩いていた。
 腰をトントン、フゥ~と一息。
 土手の上には、そんな異様な緊張感が漂っていた。

「最初からフィナーレだ!」
 叫ぶコウスケは、腰に隠し持っていた筒をタカトに向けた。
 その筒は、まるで小さなペットボトルのような形。
 しかもその細くなった飲み口には、竹の棒のようなモノがツッコまれていた。

「タカト! 俺の全力を受けてみろ!」
 言い終わるや否や、コウスケはその棒をグッと強く押し込む。
 丸いペットボトルのような筒がその圧力によって一瞬、膨らんだかと思うと、その先端に開けられた小さな穴から、まるでガマン汁のような何かがピュッと飛び出そうとしていた。

「全力全開フィナーレバスター!」
 力任せに筒の奥まで一気に棒を押し込んだ!
 小さな穴から、白い液体が糸を引きながらビュルルルルルと飛び出した。

 ――あぶない! ビン子!
 無意識のうちに、タカトはビン子をその背に隠した。
 というのも、今日のビン子は危険日なのだ!
 そんなものが当たれば、ビン子は途方に暮れてしまうことだろう。
 なぜかそんなことを知っていたタカトは、ビン子の前に立ちはだかり壁となったのである。

 ビュルルル・ル・ル……ル……ル……ル……
 だが、その液体は荷馬車に届くこともなく、放物線を描ききると馬の前の地面を少し湿らせただけに終わった。

「なぜだ……?」
 理由が分からず呆然となっているコウスケはびしょびしょになっていた。

「お前は水鉄砲すらまともに作れないのか!」
 ワハハと高笑いするタカト。
 どうやら、コウスケの手に握られていたのはペットボトルの水鉄砲。
 底面に開けられた穴から水を打ち出すはずだったのだが、棒との間にできた隙間へと逆流した水が飲み口から噴き出してしまったようなのである。

 えっ? ほんとうにそれは水鉄砲の水なのかって?
 水ですよ! 水!
 アレだと思った? バカじゃないですか?
 大体、アレの小さな穴に棒を突っ込む変態などいるわけないでしょ!
 え? 実際にいる? ネットを見てみろ?
 …………
 ……ちっ!
 でも残念でした! ここは聖人世界! ネットなどございませ~ん!

 なら、ビン子が危険日だとか言っていただろ! こっちはパンツ下ろして待ってたんだぞ!
 そんなの知らんがな!
 だいたい、今日は青空、洗濯日和!
 働き者のビン子ちゃんは、これ幸いと家にある服を全て洗濯してしまったのだ。
 って、いつの間に! えっ? 道具を荷馬車に運ぶ前ですよ! 前!
 ということで、着替えなどある訳もなく、当然、今着ている服しかないのだ。
 そんな服がぬれて風邪でも引いたら超大変! な! 超危険日だろ。

「俺のターン!」
 タカトもまた、ゆっくりと腰に手を当てた。
「俺のマグナムが火を噴くぜ!」
 次元さながらにニヒルな笑みを浮かべる。

 今度はびしょ濡れのコウスケが、そんなタカトの動きを警戒した。
 ――奴は何をする気だ……
 じりじりと高くなる太陽が、湿った服の水分を徐々に徐々にと奪っていった。

「全力全開!」
 叫ぶタカトの指が、凄腕ガンマンのようにサッと動いた。

「俺の必殺技! ザ・3rdサード! ホーリーウォーター!」
 タカトもまた小さなペットボトルをコウスケに向けた。
 だが、そのペットボトルの水鉄砲から聖水が発射される、まさに直前!
 ビシっ!
 ビン子のハリセンがタカトの後頭部に入った!
「この変質者! こんなところでズボンを脱ぐな!」

 だが、残念ながらその声は、今のタカトには届くことはなかった。
 そう、ビン子の強烈な一撃で、御者台から身を乗り出していたタカトは、地面に落っこち顔面をしたたかにうちつけていたのだ。

 道をよっこらよっこらと歩いていた腰の曲がったおばあちゃんが、いきなりタカトの横へと飛び込んだ。
 砂埃を上げてスライディングする体が、大きく地面を3回たたく!
 ワンツースリー! 
 カア! カア! カア! 試合終了! 試合終了!
 勝利のゴング、いや、勝利の三羽ガラスが鳴き響く!

 まるで、リングポストに上るかのように御者台に足をかけ高らかとハリセンを天に掲げるビン子。
 ウィンナー! 違った……ウィナー! ビン子ぉぉぉぉ!
 ということで、タカトのバトルは敗北に終わった。

 第17話 いってきま~す(3) より

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