令和4年3月15日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
東洋水産
マルちゃん
「かきたまごうどん」
がんばれ! 受験生
たくさん まるとって ごうかく
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
ショウガのおだしがいいですね!
試験勉強で夜遅くまで頑張る学生さんの体を温めてあげようという気づかいが感じられますね。
しかも、しょうがは風邪予防にもなるし。
頑張れ、受験生!
っていうか、すでに3月中旬。
もう、受験シーズンは終わっとるがな!
まぁ、こういうシーズン物の商品の宿命ですよね。
その時期が過ぎてしまうと、ものすごく寂しい商品になってしまいます。
と言っても、季節外れの商品はバーゲンセールでお安くなるので、
私のようなハイエナ君には、すごくありがたいのです。
という事で、今日は「バーゲンセール」つながりのお話を!
俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク10+なろう35合計45万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。
「お邪魔しマンにゃん! にゃん! にゃぁ~ん!」
大空洞の入り口の先から少々太り気味の男が猫なで声とともに姿を現した。
だが、舌ったらずの猫なで声とは裏腹に、その男の姿は豚そのもの。
頬などは肉まんのようにパンパンに膨らんで、その上にあると思われる目を強く押しつぶしている始末。
そのため、押しつぶされた目は真一文字に伸びて、すでに見開いているのか、閉じているのか全く分からない状態であった。
もしかしたら、意外とこの男、自分の体形を気にしているのかもしれない。
というのも、身を包む服は異常なまでにだぼだぼで、ズボンのすそなどナメクジのように引きずって歩いているのだ。
よほど腕先の布も余っているのだろう。
互いに袖先に左右の手の先を突っ込んでも、まだまだたるみが残っていた。
しかし、そんな服装よりも、先ほどから気になるのが頭である。
本来このシチュエーションなら、某アニメ番組のラーメン男のように弁髪の三つ編みがしっくりくる。
だが、男の頭は、そこら辺にいる男性のような角刈りなのだ。
確かに角刈り。
おかしくはない。
おかしくはないのだが……
なぜ、その上に猫耳をつけているのだろうか?
その男を眺める皆は、おそらく同じようなことを思っていたに違いない。
そのネコミミ男に続いて、洞窟の入り口から屈強な男たちが荷車を引いて続いて入ってきた。
それを見た女たちの黄色い悲鳴が、洞窟の高い天井に反響した。
「キターーーーーーー!」
女たちは我先にお値打ち品を手に取ろうと、一斉にネコミミオッサンの元へと走り寄っていった。
それはまるで、出待ちで出てきたアイドルに一斉に駆け寄ろうとする女の子たち。
いや、どちらかと言うとアフリカ大陸を一心不乱に駆け抜けるヌーの群れであった。
いやぁ! オッサン、モテモテ! って、違うか……
だが、それを良しとしない男が一人いた。
そう、それこそこの物語の主人公タカト君である。
豚のような猫耳オッサンが女の子たちにもみくちゃにされるのなら、俺だってもみくちゃにされたっておかしくはない。
というか、俺をお前たちのオッパイでもみくちゃにしろぉぉぉぉ!
という事で、タカト君、突然、女たちの前に立ちふさがって、両の手を大きく広げた。
「まてぇぇぇい!」
タカトの声が、女たちの突進を妨げる。
「何よ!」
「邪魔よ!」
「どきなさいよ!」
お楽しみを邪魔された女たちの目は三角に吊り上がり、タカトを大きな声で罵り始めた。
その勢いに一瞬たじろぐタカト君。
このままではオッパイにもみくちゃにされるどころか、ボコにされかねない。
ここは作戦変更!
「焦っている時ほど! 落ち着いて! コレ、非常時の常識!」
意外とタカト君、言っていることはまともである。
確かに、この小門の洞窟、いくら岩肌を滑らないように整備したとはいえ、数多くの女たちがわき目もふらずに商人隊の運んできた荷物へと突進したならば、きっと何人かは、転んで大けがをしていたことであろう。
それを未然に防いだタカトの姿。
そんなタカトの気づかいを感じとったのか、何人かの女たちはタカトの意見に同意し始めた。
「そうよ、こういう時こそ、みんな落ち着いて行動しなきゃ!」
「そうよね。私もどうかしてたわ」
ウン! ウン! それでいいのだ!
そんな姿を見るタカトは満足そうにうなずいていた。
「みんなが一斉に集まるところに、危険なものがあったらみんながケガしてしまうだろ?」
さらに気づかいを見せるタカト君 さすが!
「だから、俺が安全かどうかを先に確認してやるよ! 安心しな俺は持ってきた荷にには全く興味ないから」
女たちの目がほんの少しだけタカトを見直しているのが分かった。
「よし! ここに一列に並べ! そして胸を突き出せ!」
ウン……? 途中から意味が分からないぞ?
女たちの目が、尊敬の色から侮蔑の色へと変わっていった。
「不審物を持っていないかどうかを、俺がおっぱいを触って確かめてやる! 感謝しろ!」
完全に嫌悪の視線を向ける女たちが自分の胸をしっかりと隠し、タカトとの距離をとっていく。
だが、すでに顔面がだらしなく緩んでいるタカト君は両の手の指をくねらせらながら、女たちとの距離をじりじりと詰めていくではないか。
――イヒヒヒヒ! どの子から行きますか!
タカトが一歩踏み出すたびに、女たちの群れもまた一歩後ろへと下がる。
先ほどまでのバーゲンセールに駆け付けるような喧騒は嘘のように静まり返っていた。
「清浄寂滅扇!」
突然張り上げられた大きな叫び声。
タカトの頭上にビン子の体が舞い上がっていた。
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