令和4年12月28日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
NISSIN
日清デカうま
「W(ダブル)マヨソース焼そば 」
大盛 麺130g 当社比
特性マヨ風味ソース&からしマヨがうまさの決め手!
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
しかし! 当たらない!
うん? なにがって?
もしかして……食あたりとか?
うーん、確かにこのカップ焼きそばを食べたのが今年の6月。
ちなみに、この焼きそばはその時に一緒に買っていたものだ。
ワハハハ
賞味期限? 知らんがなぁ~♪
ええい! 食あたりの事ではないわぁぁぁ!
宝くじですよ! 宝くじ!
みずほ銀行のネットバンキングで簡単に変えるので、
ついつい、ポチポチと気軽にクリック!
しかし、結果は大外れ……
やっぱりロトはダメか……
ならば12/31抽選の年末ドリームジャンボにワンちゃんかけるか!
ということで、今日は「ワンちゃん」つながりのお話を。
①俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます 一部一章
ミズイが消えた後、野良犬たちと別れたタカト達一行は、何やかんやでだらだらと第一の騎士の門前広場についていた。
そこは第六の門前広場同様、神民街を取り囲む城壁の入り口前に、一つの騎士の門が存在していた。
だが、少々雰囲気が違う。
行きかう守備兵たちの目が、なにかにおびえるというか猜疑心にかられているというか常に上目遣い。
たとえて言うなら、第六がアットホームな和気あいあいの雰囲気だとするならば、この第一、ギスギスとした何か嫌な感じなのだ。
ヨークは第一の宿舎の前であゆみを止めると馬から降りて手綱を引いた。
そして、タカトたちの荷馬車を広場の真ん中に待たせたまま、第一の門の宿舎の入り口へと歩いていく。
タカトとビン子は、ヨークが戻ってくるまで特に何もすることが無かった。
タカトは、足を御者台の縁の上にのせると空を見上げた。
空高く舞う鳥が、ピーヒョロヒョロともの悲しそうな鳴き声をあげてる。
――そう……こんな天気だったっけな……
今から11年ほど前、タカトが5歳ぐらいだったころだろうか。
崖から落とされる以前、当然ながら、父、正行、母ナヅナ、そして、姉カエデと共に生活をしていた。
思い出される記憶はあいまいだ。
そんな家族の中に、一時、若い青年と少女が訪ねてきたことがあったのだ。
青年と座敷で話す父は少々苦い顔をしていた。
その横に黙って座っている母にいたっては顔面蒼白。
だが、父は何か思いついたかのように笑顔を浮かべると、その青年を連れて庭に降りたった。
そして、ひと振りの剣を振りながら剣舞を舞いだしたのだ。
その横で、いまだ悲痛な顔をしている母であったが、サクランボのような鈴を振りながら歌を合わせていた。
その頃のタカトは、森の中で隠れて子犬を飼っていた。
飼っていたといっても、まだ拾って三日目の事なのだが……
確かに、自宅に連れて帰って飼えないことはない。だが、姉のカエデに見つかると横取りされるのである。
この前もそうだった。確か、カマキリを拾ったとき……
「きゃぁ♥ このカマキリ可愛い! これカエデのカマキリね!」
タカトのものはカエデのもの!
カエデのものはカエデのもの!
理不尽であっても5歳も年が離れているカエデには到底、対抗できなかったのだ。
タカトは、泣く泣く母のナズナに訴える。
「お母さん! ネエネが、タカトのカマキリを取った!」
ナズナはタカトの頭をなでながらカエデを睨む。
「カエデ! タカトのカマキリ取ったらダメでしょ!」
「なら、もういらない! タカト、これ返す!」
そこには、すでに動かなくなったカマキリが……
「お母さん! ネエネがまた、カマキリを殺した!」
「カエデ! あれほど生き物を殺しちゃダメって言ってるでしょが!」
「だって……仕方ないじゃん……そのカマキリ、弱すぎるんだモン……私は強いのが好き♥」
そんなカエデに見つからないように、タカトは昼飯を食べおわると自分の残した食事をそっと布に包み、子犬のところに餌をやりに行くのが日課だった。
そして、その日もそうだった。
空ではピーヒョロヒョロと鳥が何かを探し求めてぐるぐると回ている。
そんな下には木々がうっそうと茂る森が広がり、その奥深くには一本の大木があった。
大の男が五人ほどで手をつないでようやく一周取り囲むことができそうな大木の根元には大きな洞ができていた。
タカトはその前に膝をつくと、洞の中を覗き込む。
「おーい、ご飯だよ! 出ておいで~」
しかし、何も反応がない。
いつもなら、洞の奥からワンワンと鳴きながら子犬が這い出して来るはずなのだ。
もう一度、洞の中を覗き込み大きな声を出した。
「おーい、ワンちゃん! ご飯だよぉ~」
――あれ? いない?
もしかして、子犬は洞から出て行ってしまったのだろうか?
そう言えば、飲み水を置いてなかったから、喉でも乾いたのかもしれない。
そう思うタカトは、川がある方向へと子犬を探し始めた。
「ワンちゃん! どこぉ~? どこに行ったのぉ~?」
茂みをかき分けた先には、山からの清水が絶えず流れる川があった。
だが川面までは、少々高さがある。
それは大人の胸ほどの高さ。大人からすれば、さほど高いとは思わないが、5歳児のタカトにとってはそれは断崖絶壁のようにも思えた。
それでも、タカトは地面に生える草を掴みながら、懸命に崖を降り始めようとしていた。
だが、掴んだ草は抜けるモノ……
当然、スポンと抜けた草と共にタカトは川べりにドシンと落ちた。
「イテテテテ」
岩場に落ちたタカトは、足首を押さえて痛みをこらえていた。
どうやら、落ちた際に足をくじいたようなのだ。
さぁ! ココで役に立つのがタカトのスキル『万気吸収』!
生気が体にみなぎれば傷など簡単に治るもの!
と、言いたいのだが、この時のタカトは、まだ、『万気吸収』のスキルを持っていなかったのである。
では、一体、いつ手に入れたというのだろう?
それは、魔人に襲われ、母によって崖から落とされたときである。
あの時……瀕死のタカトを助けた女神によって……
いや、その時に目覚めたのだ……タカトの中に眠る、あの荒神が……
足を押さえるタカトは動けなかった。
痛みのせい? 確かにそれもあるのだが……目の前の川原の石の上を異様な物が近づいてくるのだ。
「ウゥゥゥゥゥ……ウゥゥ……」
――なに?
確かにその異様な物は女のような風貌をしているが、なんか身にまとう雰囲気が人とは違うのだ。
それは、赤黒くまがまがしい気を放ちながら、まるで柳の枝のようにふらふらと揺れながらタカトに近づいてくる。
――女?
第78話 いざ、門外へ!(1) より
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