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令和4年7月9日の昼飯

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本日、食したカップラーメンはこちら!

サンヨー食品
にんべん鰹節粉末使用
ごま香る極鰹だし
「肉だしうどん」

だぁぁぁぁぁぁ!

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早速! いただきます!
おぉ、カツオの味がはっきりしている。

にんべんとは、創業300余年、東京・日本橋の鰹節専門店だそうだ。
そのにんべんの鰹節粉末を使用し、だしの旨みを最大限活かした奥深い味わいなんだって。

確かに鰹節の粉末が入っていますわ。
というか、かつおぶしの粉末ぶっこめば、かつおぶしの味しますわな……

味はおいしいですよ。
確かに旨い。
若干、ザラザラとした感じは少ししますが、まぁ、そこまで気になりません。
別に食べた海老天入りそばよりも、こっちの方が好みですね。

ということで、今日は「ザラザラ」つながりのお話を

レベル上げなんてかったるい!異世界の担当女神は配達員!スマホ片手にブリーフパンツの変態勇者(自称)と無双する!なぜか幼女がゾンビになっちゃったのでテイムしたら保険金目的で殺されそうなんだって!復讐よ!

「あぁぁ! 何するのよ! 私のブリーフ!」
「ごめんなさい。アイちゃん急いでいたから……」

 アイちゃんと名乗った少女は、地面に落ちた錠剤を慌てて拾い集めた。

「大丈夫?」
 優子も、急いで手伝い始めた。

 そう、今だ、ぶつくさとブリーフ、ブリーフと続くヤドンの催促を聞き流すかのように、一生懸命に拾った。

 困っている人がいればあ助けなくっちゃ。
 あぁ大変! 大変!

 一方、ムンネは、地面から拾いあげたブリーフを広げ、一生懸命に泥を払い、その匂いを確かめていた。

 良かった! カピカピは大丈夫!
 カピバラじゃないわよ! カピカピよ!
 ところでカピバラって水中で交尾するんですって。
 そうね水中結婚式も悪くないわね。
 水中での初夜!
 まるで無重力!
 あんな体位やこんな体位も思うがまま!
 あっ!
 私、水の中で息できないんだった。
 そうね、火の魔法は得意だけど、水の魔法は苦手なのよね……
 もう、いまから練習よ! 練習!
 結婚式まで、まだ時間はあるわ!
 ムンネの顔がニヤけている。

 まだ、この女はラリっているのだろうか?
 ということは、ブリーフは、少々土はついているようだが、臭いは健在ということか。
 あぁよかった! よかった! 何が?

 アイちゃんは集めた錠剤を紙袋に一生懸命に入れる。
 しかし、袋の底に開いた穴からポロポロとこぼれ落ちてしまった。
 少し、途方に暮れたアイちゃんは、錠剤を手のひらに載せた。
 仕方なしに右の手のひらに左の手のひらをかぶせ、こぼれ落ちないように覆ってみた。
 しかし、アイちゃんの小さな手は、包んだ錠剤でこんもりと盛り上がり、手と手の間の隙間から錠剤がポロポロとこぼれ落ちていく。
 その都度、拾おうとかがむと、また、別の錠剤がこぼれ落ちる。

 見かねた優子は、ムンネの落したビニール袋を拾いあげ、アイちゃんに差し出した。

「これ使う?」
「それ私のブリーフ入れよ!」

 咄嗟にムンネがビニール袋を掴もうとする。
 優子がその頭を押さえて届かぬように遮った。

「でも……お母さんが、知らない人から貰っちゃダメって……」

「大丈夫よ! ここにいるオバ……」
 その瞬間、ムンネの目がギラリと優子を睨んだ。
 おぉぉっと! 危ない! 危ない! ギリギリセーフ!
 もし、オバサンなどと口走ろうなら、ココもオタンコナッシーの二の舞! 火の海確定であった。

 優子は、咄嗟に言い直す。 
「ここにいるお方は、知らない人がいないくらいの変態魔女さんだから」

 なんか……意味が違うと思うんですけど。
 アイちゃんは、少々困った表情で少し考えた。そらみろ!
 まぁ、それもそうである。
 使用済みである男性のブリーフが入っていたビニール袋。
 どんな汁がついているのか分かったものではない。

「ありがとう。おねえちゃん!」
 えっ……使っちゃうのですか……そうですか。
 何があっても知らないからね。

 ただ、手に収まりきらない錠剤をこのまま持って走るのも不可能だ。
 アイちゃんは優子が広げるビニール袋に錠剤をザラザラと入れた。
 優子がビニール袋の口をすぼめるとアイちゃんに渡した。

「ねぇ、これどうするの?」

「家で待つ、お母さんにあげないといけないの……」

「体悪いの……」

「……うぅん、そんなことないよ」
 うつむくアイちゃんの青色の目がうっすらと涙を浮かべた。

 優子はそれ以上聞いてはいけないような気がして、顔をそらした。

 アイちゃんは涙をぬぐう。
 そして、優子の顔を見ると健気な笑みを浮かべた。

 まぶしぃ!

 優子は自分のよこしまな心を見透かされそうな気がして、まともにアイちゃんの顔を見ることができなかった。

「お姉ちゃん! ありがとう! アイちゃん急ぐから、バイバイ」

 アイちゃんは背中越しに離れていく優子達におもいっきり手を振った。
 無邪気に走りながら優子達に手を振り続けた。

 しかし、次の瞬間、アイちゃんの体が宙を舞う。
 アイちゃんが森の脇道から飛び出してきたママチャリにはねられたのだった。

 第37話 アイちゃん(2)より

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