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芸術・エンタメを盛り上げたい! 文化の灯を消さないためのアイデアって?

こんにちは、ぺんきち@Blabo!です。

共創コミュニティサイト「Blabo!」に投稿されたユーザーボイス、商品開発・サービスデザインのヒントを探っていく『Blabo!コラム』。
今回は、このご時世ならではの新しい価値観やライフスタイルをBlabo!ユーザー(※1)の皆さんと一緒に模索する「みんなのニューノーマルを創っていこう!2020」プロジェクトで募集した、「芸術・エンタメなどの文化を盛り上げるアイデア」について取り上げてみたいと思います!

■芸術・エンタメを応援したい‥”文化の灯”は消さない!

ライブハウスやイベントスペースは休業になり、イベントは中止になり‥と、音楽や映画、舞台、アートなどの芸術・エンタメ業界は大きな打撃を受けていることは皆さんよくご存じのことと思います。今後もしばらく、以前のように活発にはイベントなどを開くことは難しいかもしれません‥。

芸術やエンタメは、人々が日々を楽しく過ごすための大事な源。地域や街、国全体、ひいては世界中を盛り上げ、支えるために欠かせないものでもあると思います。そこで、そんな芸術・エンタメを元気にするべく、”文化の灯”を消さないためのアイデアを募集したところ、様々なアイデアが寄せられました!

▼今回のお題
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「芸術・エンタメを盛り上げたい! 文化の灯火を消さないためのアイデアって?」
https://bla.bo/boards/1499#about
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■オンライン上の展開はもはや不可欠

まず初めにご紹介するのは「オンライン」に活路を求めたアイデアです。
思えば、3~5月ごろの自宅待機要請が続いた時期、仕事や飲み会などを始めとして、様々なものがオンラインに移行していったのは記憶に新しいところですね。

<投げ銭配信>観たい、聞きたい、応援したい!!を実現するために、生ライブ、生演劇を配信予告、観客の方がe-チケットを購入、購入した方にだけ配信する。人々が集合することで感染リスクが高くなるウイルスなので、密集空間を避けるしか防ぐことが出来ない今は、様々な方法を模索するしかないですね
アーティストたちのライブや個展をVRを通して世界一斉に配信して全員で盛り上がりたいですね。そこで見るだけで無くリスナー同士の交流も出来たら楽しいですね。もちろん匿名でバーチャルで着ぐるみみたいな姿で参加もオッケー、翻訳機能も進化して世界中の人と友達になれます。そんな世界に行きたい!
音楽ライブに行くのが好きですが当分は難しそうです。それでは、生のライブとは異なる魅力を与える手段を考えないといけません。ステージ俯瞰や、個別メンバー追尾などの複数台のカメラを配置し、配信で見てる人は手元でカメラを随時切り替えられるようにしてはどうか? 場合によっては生ライブより楽しめるかも?

こうしてみると、既存のものをただオンライン化するのではなく、オンラインならではの新しい姿というものも浮かび上がってきますね。そういった意味では、”オンラインの活用”というよりは”オンラインでの展開”とした方がより正確なイメージを表していると言えるかもしれません。

投げ銭やVR配信など、既に具体化しつつあるアイデアもありますね。5G(第5世代移動通信システム)やFintechに代表されるテクノロジーの進展が、アイデア実現の大きなカギを握っているのは間違いなさそうです。

■街や地域との連携を強化!

次にご紹介するのは「街や地域との連携を強化する」というアイデアです。遠くの美術館などに足を運びにくい中で、より近くに発信拠点に求めるという考え方は自然なものと言えるでしょう。

展示場所や発表する場所を、主に地域のスーパーや商店街等にして、この機会にアートと市民がより近くなるチャンスを作っていく。また、アーティストチームと地域が連携してポイントシステムを作り、地域の中でチーム加盟店となっている飲食店、スーパーでポイントをお買物に使えたりする事で、アートへの報酬を皆と共有する
大都市近郊の以前のベットタウンは過疎化になりかけています。そういった街にはシャッター街の様な場所が存在します。その場所を、県や市が借上げ、テーマを決めて、安価に解放する。芸術を心ざす若者を住まわせ、創作活動が出来る場所を提供。住む条件は自分たちで街をデザインし作っていく奉仕活動。そうすればカッコいい街が勝手に出来、人が集まり街が再生する
<各ジャンルのメッカ都市を作る>(1)1724の区市町村と交渉、各ジャンルごとに拠点都市を作る(2)拠点都市のあちこちに該当ジャンルのストーリー・エンタメ性を感じられるよう工夫(3)シンボルとなる建物・オブジェや記号・マーカー、その他様々なものとAR Glassを連携(4)AR Glassを訪問客に貸与

これらのアイデアが実現したら何が起こるでしょうか。おそらく多くの人にとって「芸術・エンタメが身近に感じられる」ようになるのではないでしょうか。これまで特定の場所に出かけない限り接することができなかったものに、自分の生活圏内で接することができるようになれば、芸術・エンタメを親しむ人の裾野の広がりに繋がるでしょうし、新しい文化振興につながっていく可能性が感じられますね!

また、これらは「大規模・メディア・画一的」な発信から、「小規模・草の根・多発的」な発信への転換を意味するとも言えるのではないでしょうか。小規模・草の根・多発的な発信においては、先ほどの”オンラインでの展開”も一役買うかもしれません。

新しい価値を新しい手段で提供する‥「新しい生活様式」の時代においては、そういった柔軟性も極めて大事になってきそうですよね。

■身近なものをアートにしちゃう!

続いてご紹介するのは「身近なものをアート化する」というアイデアです。アートを身近なものとするという点では先ほどの”街や地域との連携”と似ていますが、こちらは”モノのアート化”に重きを置いたアイデアと言えそうです。

アーティストに、カッコイイフェイスシールドを考案してもらって美術館で貸し出しするのはどうでしょうか?人々が安心して本物の美術鑑賞をしつつ、それが一つの参加型アートになったら、前向きになれたりしないかな
絵を描く、句を読む等々、表現の場として、電車のラッピングを開放! その電車は普段通り走る! 投票権は1回100円とし、積み上げたお金を賞金として還元。将来有名になる芸術家が書いた電車を生で見たことあるよ、HPで気に入って応援したよとか、盛り上がり間違いないです!
美術館の絵画を1/4くらいのスケールに小さくしてポスター化したものを10枚くらいセットにしておうちの壁に飾ってミニ美術館として楽しみたい。最近はオンライン会議とかで部屋の壁が見えることが多いから、インテリアとしてもおしゃれで良さそう

ラッピング電車などはこれまでも存在していましたが、それを芸術・エンタメへの支援として経済的な仕組みをつなげるという点が新鮮ですよね。多くの人の目に触れる電車ですから、描いてみたいと思うアーティストの方も多いのではないでしょうか。

また、この文脈でいえば、いま誰もが身につけているものとしてはマスクも考えられますね。おしゃれなデザインのマスクもよく見かけるようになりましたが、これまでアートの対象として注目されていなかったものが「新しい生活様式」によって脚光を浴びる好例だと思います。

■「新しい生活様式」に則った芸術・エンタメ振興とは?

ここまでのアイデアから、「新しい生活様式」に則った芸術・エンタメ振興について、次のような言葉で表すことができそうです。

図

「新しい生活様式」とは、何かを我慢するとか捨て去るとかそういうネガティブなものではないはずですよね。むしろ、そこへの適応を通じて、これまでになかった価値を生み出したり、価値と感じられていなかったものに光を当てていきたいものです。

今回のお題に対してBlabo!ユーザーの皆さんが寄せてくださった数々のアイデアからは、アートへの接し方や、経済的な支援の生み出し方など、「私たちとアートの関係」にまで踏み込んだ有益な示唆が数多く得られたのではないかと感じます。

このコラムをお読みくださった皆さんは、どのように感じられたでしょうか。芸術・エンタメの灯を消さず少しでも元気にできるよう、小さなこと・身近なことからの取り組みを少しでも増やしていけるといいですよね!

■おわりに

「Blabo!」では常に様々なテーマのお題を公開しており、ユーザーボイスの募集だけでなく、ユーザーとの対話を通じたアイデア創発支援などのプロジェクトを行っています。

また現在、このご時世ならではの新しい価値観やライフスタイルをユーザーと一緒に模索する「みんなのニューノーマルを創っていこう!2020」というプロジェクトを展開しています。「新しい生活様式」を前提に過ごす日々において、「前向きで豊かな新しいライフスタイル」を生み出していくためのアイデアや工夫について、お題を通じて語り合うというものです。

ご興味のある方はぜひお気軽にご参加ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


※本コラムで紹介したユーザーボイスは、できるだけそのままご紹介していますが、一部で抜粋や文言修正などを行っています。また、これらの著作権はすべて株式会社Blaboに帰属します
※今回のお題に対するユーザーボイスは下記のサイトにて見ることができます
https://bla.bo/boards/1499

※1)ユーザー:Blabo!に登録している生活者の皆様


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