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このオレが言霊信仰だと、、、?

オカルト、心霊、占い、陰謀、オーラやチャクラ、魂、アセンションみたいな抽象的な言葉を利用した商業広告の胡散臭さに辟易し、それらの単語を唾棄すべきものとして遠ざけ続けてはや四半世紀。

自分の中で上記の類の言葉と同様のくくりにしていた ”言霊” を最近重視するようになってきました。


では言霊とはなにか。

言語そのものに霊力が宿っているという信仰。ある言葉を口に出すとその内容が実現するという,一種の宗教的信仰ともいえるもので,祝詞 (のりと) ,忌言葉もその現れである。日本においては,江戸時代の音義説にまでこの思想の流れがみられる。われわれの日常の言語生活にもある程度このような思想がみられる。


ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

コトバンクによるとそうらしい。
コトバンクがどれくらいの正しさを担保しているのかはわからないが、まぁ一般的な言霊信仰の認識はこんなようなものだと思う。

要するに、僕が普段軽々しく使っている言葉には、その情報のやり取りという機能的側面だけでなく、言葉を発話するという行為自体に意味があるとするもの。らしいです。

僕が思う言霊というのはコトバンクの字義とは少し違っているのだけれど、めんどくさいので同じ言霊ということにしておきます。

では僕がなぜ言霊に魅力を感じたかというと、それは言霊とは全く関係のないところに端を発します。

僕は現在ゴリゴリの無職であり、公的職業訓練というものに通っています。

WEBデザイナーになるべく日々学校に通っているのですが、通い始めてまだ日も浅いため〜officeソフトの使い方〜みたいな社会人の基礎力を高めるためのカリキュラムも学んでいます。

当然この授業で教えられることは知っていることばかりなので、僕の注意は明後日の方向に向かい、どうでもいい思考に脳みその全リソースをぶち込むことになります。

そしてそのリソースを全部ぶち込んで思考していた内容というのが、
いかにすれば1日を最大限効率的に過ごすことができるのか。といういかにも現代的な問題についてです。無職なのに考えることは一丁前です。

そして、1日の効率化についての思考が暴走し、そもそも1日ってなんだ?という脱構築というのも烏滸がましい単語の意味の追求にまで発展した結果、言霊信仰に近い部分に行き着いたのです。

以下がその時に記述していたメモです。


先日書いたメモ

あまりにも字が汚いので少し補完しながら書き起こすと以下のようになります。

1日というのは生活の一単位である。
生活というのは個人が感覚する時間と空間の連続体である。
そして生活というのは瞬間ではなく、過去としてしか認識されない。
しかし認識は瞬間であり、つまるところ生活というのは瞬間的に認識される過去の体験や記憶のことである。
瞬間的な想起には当然情報量の圧縮が必要である。
そのため、言葉によって認識を捻じ曲げることは生活の改善に有効である。

どうでしょうか。
中盤の認識云々の部分は自分でも何を言っているのかわからないが、概ね理解できる内容となっているのではないでしょうか。

要約と付け足しをすると、
・生活とは瞬間的に思い出される過去の出来事である。
・瞬間的に思い出すにはかなり記憶の情報量が圧縮されているはずだ。
・圧縮された記憶は、その記憶を後から評価する言葉によって美化される。

となります。



この考えは僕としてはかなり腑に落ちるところがあります。
辛い体験だろうが悲しい記憶だろうが、面白おかしく話して誰かに笑ってもらえれば、それだけでその記憶も悪いものではなくなってしまうことがあるからです。

面白おかしく話したことを誰かに笑ってもらえることは、自分が感じた面白さを他人にも認めてもらえたということで自分の認識の補強になります。
共感してもらうことは強力な認識の補強ツールになるため、他人からの共感を求める人ほど自分の認識に自信がないと言えるかもしれません。


話は少し逸れましたが、辛い記憶や楽しくない記憶だって、誰かにその話をする時にどうにか面白いポイントを探して、なんとか面白い話として語ることで自分の認識は変えることができます。うまくやれば辛い体験を楽しい出来事として記憶することもできるかもしれません。

語る言葉をポジティブなものに変え、伝える内容を楽しいものにすることで生活が少し豊かになると僕は思います。

そういった気づきから、僕は日々使う言葉を良いもの、面白いものにしようと思って実践しています。


といっても、習慣を変えるのは難しいもので、瞬間的に出る言葉のほとんどが下品な単語になってしまっています。

今の所は、僕がそのことに気づけただけでも進歩だと思っています。






最後に、2つの生卵にそれぞれポジティブ、ネガティブな言葉を24日間浴びせ、その腐敗の進行具合を記録した実験結果が心理カウンセラー・ラッキー大先生のブログにて公開されておりましたのでリンクを貼っておきます。
ブリブリにイカれております。


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