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懸命に働いているのかそれとも賢明に働いているのか

今回の記事もロバート・キヨサキさん著
『キャッシュフロー・クワドラント』を参考に書きます。

金持ち父さんがロバート・キヨサキさんに教えたクワドラントの左側(EとS)と右側(BとI)との違いを説明した物語を紹介します。

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パイロットや航海士として働いていたロバート・キヨサキさんがなぜホームレスになってから起業し経済的自由を達成したのかが理解できるようになる物語にもなりますので是非読んでみてくださいね。


エピソード

昔々あるところにひなびた村がありました。

そこはたいそう暮らしやすかったが、1つ大きな問題があった。
その村は、雨が降らないと水が手に入らなかったのだ。

この問題を解決するために、長老たちは村に水を運んできてくれる人間を募ることにした。そして名乗り出てきた2名と契約をしました。

長老たちはたとえ1人でも競争相手がいれば、価格を抑えることができ、また一方に支障があったときにも水には困らずに済むと考えました。

エド編①

契約を勝ち取った2人のうち1人はエドという男であった。

エドは契約が終わるや否や外に飛び出し、ブリキのバケツを2つ買ってきて1マイル離れた湖に向かって駆け出し、せっせと水を運び始めた。

こうして毎日朝から晩まで2つのバケツで水を運び続けたエドの元にはすぐにお金が舞い込んできた。

エドは毎日運んできた水を村の人たちが作ったコンクリートのタンクに流し込んだ。

毎朝エドは村の誰よりも早く起き、必要な分だけの水がいつもタンクにあるようにしなければならなかった。

つらい仕事だったが、お金が入ってくるのがうれしかったし、この契約を勝ち取った2人のうち1人になれたことを喜んでいた。

ビル編①

もう一方のビルは、契約を結んだ後しばらく村から姿を消した。
数か月が過ぎてもビルは戻ってこなかった。

エドは喜んだ。競争相手がいなくなったからだ。
エドは水の代金を独り占めしてホクホク顔だった。

ビルにはバケツを2つ買ってエドと競うつもりはなかった。
その代わりにビジネスプランを立て会社を起こした。

そして4人の投資家を見つけ、実際に現場で仕事をする社長を雇い、6か月後に建築作業員を引き連れて村に戻ってきた。

1年後、ビルの会社は村と湖を結ぶステンレスのパイプラインを完成させた。

パイプラインの開通を祝う式典の席上でビルは自分のところの水はエドが水を運ぶ水よりもきれいだとみんなに告げた。

エドの水に土が混ざっていると文句を言う村人がいることをビルは知っていたのだ。

ビルはまた、自分の会社は1週間に7日、24時間休みなく水を供給できると村人達に告げた。

エドは週末は働かなかったので水が運ばれてくるのは月曜から金曜までであった。

そのあとビルはより高品質で信頼性のあるこの水の供給サービスに対する料金をエドの料金の4分の1にすると発表した。

村人は大喜びでビルが作ったパイプラインの蛇口に飛びついた。

エド編②


ビルとの競争に勝つためにエドはすぐに水の料金を4分の1に下げ、新たに2つのバケツを買った。

そして4つのバケツにすべて蓋をつけて水を運び始めた。

また、サービスの質を高めるために2人の息子を雇い、交代で夜や週末も水を運ぶことにした。

エドは息子たちが大学に進むために村を出るとき、息子達にこう言った。

「早く帰ってくるんだ。このビジネスはいつかお前達のものになるのだから」

でも大学を終えた息子達はどういうわけか村には戻ってこなかった。

その頃にはエドは人を雇うようになっていたが、それと同時に組合の問題も抱えるようになっていた。

組合は賃上げと福利厚生の充実を要求し、さらに組合員は1度に1つのバケツしか運ばなくていいようにして欲しいと求めてきた。

ビル編②


一方ビルは、もしもこの村に水が必要なら他の村だって必要としているに違いないと考えた。

そして、ビジネスプランを書き直し、世界中に散らばる未開発の村を訪れ、自分が考え出した高速、多量、安価、高品質の水の供給システムを売って歩いた。

ビルの儲けはバケツ1杯の分の水につきわずか1セントだったが、毎日の供給量は相当な量に達した。

だからビルが実際に身体を動かしても働かなくても、世界中で何百万人という人が1日にバケツにして何杯もの水を使い、そこから入るお金がすべてビルの銀行口座に流れ込んだ。

ビルは村に水を運ぶパイプラインを建設すると同時に、自分のところにお金を流し込むパイプラインも作っていたのだ。

ビルはそれからずっと幸せに暮らし、エドの方はずっと必死に働き続け、お金に苦労する生活をつづけましたとさ。

まとめ

金持ち父さんがロバート・キヨサキさんにしたこの話はB(ビジネスオーナー)とI(投資家)のお金を産みだすシステムこそが経済的自由を達成するために必要であると教えたそうです。

エドとビルの名前もよく考えたら頭文字E(従業員)とB(ビジネスオーナー)なんですよね。
※途中でエドかビルかわからんってなった方はEとBに注意して再度読んでみてください笑

問題にぶつかったときロバート・キヨサキさんはこの話を元に必ず自問したそうです。

「私は今、バケツで水を運ぼうとしているのか」

「それとも、パイプラインを建設しようとしているのか?」

『懸命に働いているのかそれとも賢明に働いているのか』

この考えを元にパイロット⇒ホームレスへなっていたロバート・キヨサキさんは方向修正を重ね続け起業し、経済的自由を得ることが出来たそうです。

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