
たとえ自宅が快適でも!アウトドアでフリーランスしてみた。(#002:さすらいのソフトウェアエンジニア・ちくちゅうさん)
ワーケーションという言葉もずいぶん浸透してきました。地方自治体でもオリジナリティあるワーケーションプランを用意して、企業や個人に呼びかけています。
ただし、純粋に「ひとり」でワーケーションを体験したことのある方は、実は少ないのではないでしょうか。
ここに、自治体プログラムでもなく、企業研修でもなく、単独でワーケーションを実践している猛者がいます。
「PENGUIN GARAGEの生態図鑑#002」で登場するのは、趣味のアウトドアを楽しみながらリモートワークを続けているちくちゅうさん。ワーケーションを楽しむためのコツも紹介します。
メンバープロフィール:ちくちゅう/ソフトウェアエンジニア
竹中合同会社 代表社員。ITコンサル(PM、セキュリティ、アジャイル)、サーバーサイド開発(PHP、AWS)。湘南(茅ヶ崎)に住み、趣味は読書、料理、登山、キャンプ、運動。
※本記事は、2022年4月23日に開催したイベント「PENGUIN GARAGE NIGHT v03 ~実践から学ぶ。多彩なフリーランスの生き方~」をもとに構成しています。
自己紹介します…なんでもやるエンジニアです!
こんにちは。ちくちゅうです。
竹中(たけなか)といいますが、「ちくちゅう」という名前でネット上で活動をしています。フリーランスとして業務委託で仕事をしつつ、合同会社をつくって代表社員をしています。
これまでのキャリアは、外資系企業の情報システム部門、セキュリティ関連サービスのプリセールスエンジニア、国内大手コンサル会社でITコンサルを経て、中国でのオフショア開発を経験した後、帰国して再度ITコンサルの会社で働き、直近の5年は大企業向けのクラウドサービスの開発をしています。
3年前にフリーランスになってからは、大企業向けにAIチャットボットを提供してる会社を顧客として、プロダクトマネージャーを担当しています。フリーランスとしては珍しい職種かもしれません。
住まいは湘南の茅ヶ崎で、趣味は読書や料理、登山やキャンプです。
独立前からアウトドアは趣味でしたが、主に週末のみでした。コロナ禍でリモートワークが主体になってから、ワーケーションを楽しむようになりました。
春と夏と秋はキャンプをしたりSUP(サップ。ボードに乗ってバドルで漕ぎ進むスタンドアップパドルボードの略称)を楽しんだりします。

こちらの写真の場所は、富士山の精進湖の他手合浜という、千円札の富士山の風景として使われたところなんですけど、そこで朝日を見ながらコーヒーを淹れて飲んだときのものです。湘南から富士五湖は近いので、春夏秋冬、何度も訪れます。

冬はひたすらスキーをしますね。新潟か長野が多いですけど、今年は乗鞍とか白馬とか斑尾高原に行きました。貸切に近い状態ですべることができて非常に快適でした。
宿・移動・荷物。ワーケーションに使えるワザ
フリーランスでリモートワークなので、どこでも仕事ができるということでいろんなところに行っていますが、その時に使っているのが定額の泊まり放題のサービスで、私はHafhとLivingAnyweherCommonsを使っています。大体1万円から3万円ぐらいのプランで、月何泊かいろんな拠点を選んで利用することができます。宿泊だけじゃなくてワーキングスペースも持ってるところが多いので、仕事場所にも困りません。
移動手段としては、車でいける場所は車、それ以外の場所はマイルの特典航空券かLCC。現地ではタイムズカーシェアを使ってます。
飛行機移動の場合は大きいもの(SUP、スーツケース)は宅急便で送ることが多いです。
連休を外して移動するのもポイントです。連休中は道路も飛行機も混んでますからね。
私も平日はさすがに仕事なんですが、連休の1週間前に移動してしまい、その前の平日は仕事をして、連休はフルで現地で遊びます。連休を外して沖縄に行ったときは、いつもはすごく混んでる美ら海水族館にも人があまりいなくて、めちゃくちゃ良かったです。
連休から1週間ずらすことで、マイルの特典航空券やレンタカーも借りやすくなります。

正直なところ、ワーケーションのメリット・デメリット
実際にいろんな場所で仕事をしてみて思ったんですが、リモートワークの案件を選べば、働く場所を自由に選べるというのが、フリーランスという働き方のひとつのメリットかなと思います。
特に最近はエンジニアはもちろん、テクニカル系のプロダクトマネージャーの求人も多いので、自分に合った仕事を選べる環境がありますね。ちなみに私はエージェントの紹介で仕事を受けていますが、支払いスパンが早かったり、大企業の案件を紹介されたりと、最近はいいエージェントが多いですね。
ただワーケーションをいろいろなところでしてみて思ったのは、仕事は結局自宅が一番はかどるということです。自宅ではディスプレイを3つぐらい使ってますが、出先ではモバイルディスプレイひとつだけですし。
でも繁忙期を避けて旅行に行ったり、煮詰まったときの気分転換になったりするので、やはりワーケーション中心のいまの働き方は気に入っています。
自宅でずっとリモートワークしていると、以前は通勤で切り替わっていたスイッチがずっとonのままで、知らないうちに疲労が蓄積している気がします。
アウトドアは強制的にプライベートモードにしてくれて、ワーケーションは仕事モードのまま充電できる状態にしてくれるのだと思います。
明日からは2週間ほど、九州一周の旅に出ます!

(イベントレポートここまで)
【編集後記】
仕事は結局自宅が一番捗る。けど、旅に出ずにはいられないちくちゅうさん。終始楽しそうに話しながらも、「少し無理をしてでも、クリエイティビティのための余白をつくる」「働く場所も、案件の内容も、自分で選ぶ」という強い意志を感じました。
ワーケーションという一種の流行りが何をもたらすか、多くの人にとっての答え合わせはいまからですが、それらを横目に次の3年後、5年後に、ちくちゅうさんがどんな働き方をしているのか楽しみです。
取材・執筆:廣畑 七絵
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