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新レンズ「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」をディズニーシーで使ってみた

 先日、新しいレンズを手に入れました。その名も「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」。Nikon Zマウント用のFXフォーマット高倍率ズームレンズで、見ての通り広角28mmから超望遠400mmまで撮影が可能な超便利な優れものです。私はこれを愛機「Nikon Z6Ⅱ」に取り付け仕事で使っていますが、これを生かせる場所はどこかと考えたところ最適な場所を見つけました。

 冒険とイマジネーションの海、「東京ディズニーシー」です。


ディズニーシーと望遠レンズ

 ディズニーシーのショーやパレードはメディテレーニアンハーバーの前面に広がる水上が活用されています。
 ボートやキャラクターの動きの正面となるのは、エントランスから入ってすぐのピアッツア・トポリーノ(ミッキー広場)ですが、左右に建物が並ぶ橋「ポンテ・ヴェッキオ」や小島「リドアイル」、要塞が置かれている「エクスプローラーズ・ランディング」とそこへ続く橋「ポンテ・デレッラ・フォルテッツァ」からも見ることはできます。

ポンテ・デレッラ・フォルテッツァから

 しかしキャラクターが乗るボートまでかなりの距離があり、写真を撮ろうと思うと望遠レンズが必須。600mmがあれば、どの位置からも余裕で撮ることが出来ますが、飲んで食べて歩き回ってこそ全力で楽しむことが出来るディズニーシーでは、可能な限り機動力を確保しておきたいところです。

 そこで全長141.5mm、重さ約725gというコンパクトさを誇る万能レンズ「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」の出番となります。広角域も望遠域もどっちもいけて軽く、連写ができるならショーパレで大活躍するのではないか。そうしたことを考え2024年6月19日、ディズニーシーに向かいました。

1人ディズニーシーって楽しいよ?

狙いはスペシャルグリーティング

 今回は「ファンタジースプリングス」の開園を記念したスペシャルグリーティングを撮ることを目指します。14時5分からと16時10分からの回を別々の方向から撮ることにしました。ちなみに400mmを使うことを想定しているため、F値は8固定です。

撮影地点①「ポンテ・デレッラ・フォルテッツァ」

 まず「ポンテ・デレッラ・フォルテッツァ」に陣取ります。けっこうな距離がありますが、この位置が順光となっている上、水上のパフォーマンスを撮りそこなっても入退場の両方でキャラクターを近い距離から撮れるという算段です。

 それでは実際に撮ったものを見てみましょう。

300mm 1/1000 ISO250 +1.0 
400mm 1/1000 ISO250 +1.0 400mm 1/1000 ISO250 +1.0 
240mm 1/1000 ISO250 +1.0 
95mm 1/1000 ISO250 +1.0 
28mm 1/1000 ISO200 +1.0 
400mm 1/1000 ISO200 +1.0 
400mm 1/1000 ISO200 +1.0 

 やはりキャラクターの顔を撮るには400mmでも遠かったものの、狙い通りボートを順光で捉えることができました。加えて回頭するタイミングが何度もあるので船尾と船首にキャラクターがいればこの距離からでも十分に狙うことができます。
 これに加えて入退場時はしっかりと表情を撮れますし、広角にすれば花火と絡められることもわかりました。ボートが好きだったり、パフォーマンス全体を押さえたいならここが一番最適かもしれません。
 ポンテ・デレッラ・フォルテッツァでこの戦果。続くリドアイルではどんな感じになるのでしょうか。

撮影地点②「リドアイル」

 2回目の「“ファンタジースプリングス”スペシャルグリーティング」を撮る「リドアイル」はメディテレーニアンハーバーとアメリカンウォーターフロントの境に位置します。全く遮るものがないため夏の晴天時は人がいませんが、ショーパレ時は人が詰めかけるポイントの一つです。

 時間は夕方。望遠で抜くため最後方の位置を陣取ります。逆光気味ですが水面までの距離はかなり近く、ポンテ・デレッラ・フォルテッツァに比べるとキャラクターの顔を撮るのは難しくなさそうです。

 それでは実際に撮ったものを見ていきましょう。

300mm 1/500 ISO500 +1.0 
300mm 1/500 ISO500 +1.0 
400mm 1/500 ISO400 +1.0 
400mm 1/500 ISO640 +1.0 
400mm 1/640 ISO400 +1.0 
400mm 1/640 ISO400 +1.0 
400mm 1/640 ISO400 +1.0 
400mm 1/640 ISO400 +1.0 
400mm 1/640 ISO400 +1.0 
400mm 1/640 ISO400 +1.0 

 見ての通りこちらはキャラクターの姿をアップでファインダー内に収められました。リドアイルの後方位置は甲板の高さが低い船のキャラクターを撮るには難易度が高めですが、それ以外なら400mmで十分すぎるほど撮ることができます。

終わりに

 ディズニーリゾートは今も昔も過酷な地です。夏は暑く冬は寒く物価は高く人は多い。写ルンですの1個24枚制限で戦っていた時代は遠くに過ぎ、今や老若男女問わず高機能デジタルカメラを持っている世の中となってもそれは変わりません。

58mm 1/800 ISO250 +1

 キャラクターグリーティングで思い出を作り、ジャンボリーでズンズンし、ショーパレでキャラクターの姿を撮り、突然のパフォーマンスに驚き、チュロスを頬張り、SSコロンビアで酒を飲み、アトラクションに乗るというディズニーシーを200%楽しむためには、可能な限り軽量でしかも広角域も望遠域も全てを写して記録できるレンズが必要だと私は常日頃から思っていました。

400mm 1/1000 ISO250 -0.7 

 そういった点から「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」はディズニーシーを楽しむ全ての人に向けたレンズだと思っています。どんな距離だろうと狙いを定められて、海も人もキャラクターもアトラクションも撮れる。これほど素晴らしいものはありません。皆さんもぜひこれを持ってディズニーシーに入ってみてください。 


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