二〇一八〇一自(8)
あらゆることが当然のようになった今日、その当たり前さは幸福を与えてくれなくなった。僕は毎日当然のようにだいたい決まった時間にご飯を三食食べている。食事中はなにも喋らない。テレビを見たり新聞を読んだりスマホをいじったり。そして十五分ほどたてばテーブルを後にする。まるで機械だ、何度もそう思う。こんな当たり前のためにどれほどの苦痛不幸が生み出されているのか、生み出されてきたのか。宇宙から地球を見れば、幸福の色なんてこれっぽっちも見えない、宇宙人は幸福と不幸の釣り合いの異常さに驚くだ