3000人の吹奏楽ファイナルに行ってきました!
「まさか、このイベントがもう最後になるなんて!」
と2月に宝塚歌劇のチケットを買う時に気づいたのが、今回観に行った「3000人の吹奏楽ファイナル」でした。
中学時代に吹奏楽部でトロンボーン兼ユーフォニアムだった私には、出たいけれど出たことがないイベントでした。
関西圏は吹奏楽文化が強いのか、何かとイベントに吹奏楽部が招かれることが多く、私も御堂筋パレードに2回・大阪城ホールでのイベントに合同バンドで参加1回、市のパレードなどなど。
多くの吹奏楽の座奏タイプでない「歩きながら踊りながら演奏する」マーチング・パレードに参加しました。
当時全日本マーチングコンテスト出場常連校との共同参加が多く、その際にマーチングやパレードの基本を徹底的に教えられました。
今、当時と同じことをやれと言われると
年齢的に絶対無理、できない!
です。
今回行った「3000人の吹奏楽ファイナル」は、もう2度と開催されないと聞いていたし、現地でぜひ観たいと思い、宝塚歌劇のチケット申し込みをしてから、今回のイベントのチケットを購入しました。
宝塚歌劇のチケットは抽選制だったのですが、ハズレじゃなくていい席が当たったので驚きの連続でした。
3000人の吹奏楽とは?
今回購入したパンフレットで知ったのですが、第1回は「1000人の吹奏楽」でスタートし、1961年(昭和36年)に開催されています。
翌年からは毎年行われるようになり、1988年までは兵庫・西宮球場(現在の西宮ガーデン)での開催です。
私が、観に行ったのは年表から見ると、おそらく1985年(昭和60年)の回ではないかと思われます。
平成元年から「3000人の吹奏楽」と参加団体と人数が増えて、西宮球場閉場のために、会場は大阪京セラドーム(旧大阪ドーム)に移りました。
私が初めて見た時は、出場する学校のレベルの高さに驚くばかりで、「高校進学はあの学校や」と中学生らしい考え方をして、中3で「え?あそこ男子校やの?」といじけました。
結局、高校・短大以降は吹奏楽部がない進路になり、「〜の吹奏楽」からも遠のいて、なんとか在阪のテレビ局の放送で「出たかったなぁ。見たかったなぁ」と羨ましく思うのでした。
現地に到着。
本当は娘と見にいくつもりだったのですけれど、高3卒業前に発症した病気で、ある特定の音になるとしんどくなってしまうので、夫と一緒にいきました。
夫は、吹奏楽とは全く無縁で中学から大学までは水泳部。
吹奏楽は、最近一緒に出掛けるようになったので、興味は示していました。
指定席を購入していたので、どんな席かドキドキしてみると、マーチングを見るには結構いいポジションの席でした。
球場なのですが、怪我を起こさないように整地されているようでした。
マーチングでは、自分の立ち位置を確認するための「ポイント」の打ち込みもされていました。
実は、私の後輩がまだ市の吹奏楽団にいて、今回のイベントに参加すると聞き、市の中学生達との合同バンドで演奏すると聞いていて嬉しくなりました。
さすがに年齢とマーチング歴から大人は座奏で参加。
SNSで知り合ったフォロワーさん数名も出身校のOB参加で予告があったので、双眼鏡も準備して待機しました。
ファンファーレからスタートして次々と出演
ファンファーレが演奏され、参加団体の中から何人か代表として整列。
周りを見渡すと結構人が多く、話し声を聞いていると、
一度は吹奏楽に関わった人(マーチングにも関わっている)
過去に「〜人の吹奏楽」に参加した人
子供さんもしくは孫さんが出演している人
吹奏楽ファン
の方かなぁと。
コンクールやコンテストだと結構写真撮影やビデオ撮影は係員が回るけれど、今回は何も注意がなかったのが気になりました。
今回は、やはりマーチング系大会に強い学校や、全国的に有名でマーチングにも対応できる学校はもちろん出ていました。
その中で、関西圏の市の中高生の合同バンドの参加が入っていましたが、今回は「吹奏楽を盛り上げよう」とお話しされていた故円谷昭夫先生の気持ちが反映されたものと思います。
今、中高生の吹奏楽部存続問題が注目されていて、昔は大勢いた部員がいなくなって廃部している学校がでています。
マーチングの場合では、練習場所の確保が難しく、周辺地域の理解も必要ではあります。
全体としての感想
SNS上では、YouTubeに動画をアップした旨の告知が出ていて、ご覧になった方は多いかと思います。
私の席から離れて座っている人数名が、三脚を立ててビデオカメラをセッティングしていたので「これはYouTubeに流す予定の人かな?」とは気づいていました。
私の感想としては、参加した団体全てが甲乙つけ難く、OB・OGも参加して最後の大イベントを楽しんでいるので、演奏技術なんて比べようがありません。
参加するために、屋外もしくは屋内で演奏と同時に動きの練習もしたし、先輩方との打ち合わせも必要だったでしょう。
一番驚いたことと残念だったことは、早稲田摂陵高校が「阪急少年音楽隊」として参加して第1回に参加された方々が登場されたこと、過去に「ビューグルコー・ドラムコーで強い」と有名だった須磨の浦女子が不参加だったことです。
私がマーチングの世界・吹奏楽の世界から離れてから、色々と変わっているんだと実感しました。
フィナーレで涙ボロボロ
全ての参加団体が演奏し終えてから、合奏で「アルメニアンダンスパート1」が流れた時は、涙ボロボロでした。
「アルメニアンダンスパート1」は、関西の吹奏楽イベントでは「吹奏楽の第九にしよう」と提案された曲で、私も何かのイベントで参加できたら吹きたいと思っている曲です。
参考として佐渡裕さんとシエナ・ウィンドオーケストラの動画で曲を紹介させていただきます。(ありがとうございます)
吹奏楽が大好きでたまらない人にとっては、「私も吹きたかった」と思った人は多かったかもしれません。
そして、入口で購入した「光るうちわ」「ペンライト」を用意して(買わなかった人はスマホのライトでもよし)、観客も参加しての「We are the world」を参加団体が演奏し、私たちは手持ちの光るものを振っていました。
隣で見ていた夫は「すごいなぁ。いつもペンさんと来るのは座って演奏やん。動くは踊るわだからびっくりした。」と喜んでいました。
最後に花火がドーンと出た時はびっくりしたけれど、夫まで感動させる演出には吹奏楽ってたくさん楽しみがあるとしみじみ感じました。
最後に
今回のイベントは、コロナ禍が挟んだので5年ぶりの開催でした。
しかし、今回で「3000人の吹奏楽」は終わりです。
主催者である関西テレビはもちろんスポンサー問題もあります。
学生側も、有名校は活動を継続できるかもしれないけれど、部員が次は入るかどうかの問題が出始めています。
主催者側と参加予定学校(常連校も含める)も、お金や練習時間などでどうしても来年はまたできる保証がないから、苦渋の選択をしたのだとおもいます。
それでも、きっとまた再開されるかもと期待を持ちながら、今回の参加団体・学校の今後の活動を陰ながら応援します。
素晴らしい演奏とマーチングをありがとう!
そして、仕事の合間に練習に参加されたOB・OGのみなさん、お疲れ様でした。
心の底からありがとう!
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