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子どもを産んでからも振り回されるものか!

昨日、twitter上で大きく取り上げられた話題で「助産師さん問題」で、同じ問題を抱えて悩んだ女性が多かったことに、驚きを隠せなかった。

私が、一人娘を出産したのは、13年前。その前に妊娠期間があるから、子供と向き合っている期間って、13年と半分ぐらいかな?

キャベツ湿布やじゃがいも湿布、ハーブティーにおっぱい体操。
まだその手の手当を勧めてくる人がいるとは、「あー、何をしてんだか」と呆れてしまう。

私が娘を妊娠・出産時は、民間療法に加えて、体重制限が厳しくて、0.1kgでも体重が増えようものなら、「あーら、おいしいものをたくさん食べてきたのね」と看護師さんや助産師さんに嫌味を言われた。

今は「低体重児問題」で、その人の体重にあった体重指導を行なっている。13年前は、「体重が増えると、脂肪で産道が狭くなるから、少しでも体重を増えれば、食事指導を受けてもらいます」と、赤ちゃんと出会う前に、拷問が待っている世界だった。

だから、妊娠前53kgだった私の体重は、出産直近の体重を母子手帳で見ると、58kgで出産している。

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「母乳!母乳!」と助産師さんには言われるし、体重が増えないと小児科の先生に怒られるし、出産そのものが地獄を見るような思いをしたのに、なぜ怒られなければならないのかと、悩んだ。

私は、里帰り出産だったので、その後は自宅に戻っての育児スタートをしたけれど、ちょうど生後7ヶ月の時に、おっぱいが詰まって痛みが出て、熱が出た。

診てもらえる産婦人科に電話をかけると、おっぱいの手当ができる助産師さんが夏休みで、市民病院の産婦人科を紹介してもらうと、今度は慣れていない助産師さんで、注射針を刺されたりと、もうその日は泣いた。

ネットで調べて、ついに手を出してはいけない民間のおっぱい手当て教室に連絡をして、おっぱいマッサージをしてもらったが、食事指導や例のキャベツ湿布、いろいろと指導されて、さらに高額な施術料金を取られた。

最終的には、またおっぱいが詰まって熱が引かなかったので、産婦人科を受診して、母乳を止めることにした。生後7ヶ月で、離乳食の段階がお肉やお魚を食べるようになっていたので、助産師さんと先生との判断で決まった。

その時の助産師さんが、一番真っ当な対処や慰めの言葉としっかりとした話をしてくれた。
「涙流して母乳にこだわれば、余計おっぱいが出なくなるよ。ミルクを嫌がる助産師や、ややこしいことを指導する助産師はいる。私があなたと早く出会っていれば、よかったね。ごめんね。」

その助産師さんは、なんにも悪くないのに私に謝った。
なんだか私も自分の判断の悪さに情けなさが出て泣いた。

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そして、娘はどんどん成長して、離乳食とミルクで育てて、1歳でミルクを卒業した。
ミルクを与えたことで、今後の成長に影響は出ないかと心配したけれど、何にもなく、普通に育った。

「完全母乳」になぜ病院や助産師がこだわりを持つのかはわからない。
出ないものは出ないから、ミルクでもいいじゃないか。

体重制限も、なぜあんなに厳しく指導したのだろう?
結局、厳しい体重制限は、妊婦にストレスを与えることになっただけ。

とにかく、出産・育児は、その時代でいろいろと左右されるし、昔から存在する怪しげな治療法を発掘させて復活祭をあげる。

私は、子育ての味方のはずの助産師さんや保健師さんには、かなり振り回された。良心的な助産師さんに出会うまで、本当に時間がかかった。
私のような思いは、もう誰にもして欲しくない。
先日からよく出ている、育児の怪しげな魔法から、どうか多くのお母さんが解放されることを願う。

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