大手からベンチャーに転職した時に感じた「壁」
こんばんは。みよよです。今日はわたしが大手企業からベンチャー企業へ転職して1年あまり。わたしが転職して1番しんどかったなあ、と感じたことを書きます。大手企業からベンチャーに行こうか悩んでいる人、ベンチャーに転職したものの、うまくいかないと感じている人に参考になれば幸いです。
1.上司の一言にぎくり
先週、1on1で上司にこんなことを言われました。
「僕はみよよさんが、頑張ってるところを応援したいし、働きやすい環境を作れるように努力をしますので、黙って辞めないでくださいね」
ぎくり。
まさに会社ちょっとやめようかなと思っていたところでした。職務経歴書を書いたり、自分の合いそうな職種は何かという自己分析を始めたりしていました。
ですがこの一言を聞いて、「確かに自分が何も変わろうとしないで辞めたところで、同じことを繰り返すだけだ」と感じました。自分で何がしんどかったのか、もう一度振り返ってみようと思いました。
2.大企業とベンチャー企業の違い
わたしが1番しんどかったのは、「組織の中で一定の目標が認識されることの難しさ」を感じたことでした。
大企業での営業組織は基本的に「皆各々の数字の目標の達成を追う」ことで認識が一致しています。ベンチャー企業でももちろん数字の目標は追いますが、常に数字の目標だけを追うことが正ではありません。
例えば、思ったより受注が多くなってしまい、納品側の工数がひっ迫したときは私も応援に行きました。それで営業の目標がいかなそうになったとしても、会社として求められているので拒否することはできません。
ずっと、営業の数字をどう伸ばすかということしか考えていなかった自分にとって、会社にあわせて自分の考えを柔軟に変え、周りの人を見てどう動くかっていうのがはかなり最初すごい苦労したところでした。今では会社の予算進捗や他部署の稼働も見て、来月自分にどんなミッションが与えられそうかを予測しています。今まで営業部署の動きしか見ていなかった自分なので、明らかに変わったところです。
また、人の巻き込み方も非常に苦労しました。上記のように会社から求められることは変わる中で、自分は自身の営業数字を追いたい。そのために様々な部署の方の協力を求める場面が多かったのですが、他部署は当たり前ですが、数字を追うことが必須ではありません。特に納品部署との連携で、クライアントの求めるレベルに達していない、という指摘を何度もしましたがなかなか改善されず、心が折れたこともありました。時には上司から他部署に連携をしてもらったり、しまいには情熱が大事だと、菓子折りをもって納品部署に突撃して想いを伝えました笑(他にやり方あったら教えてほしい)
3.それでもベンチャーで働きたいと思ったきっかけになった出来事
冒頭の上司の話を聴いても、もし辞めたかったら即辞めていたと思います。
でもなぜ辞めないか。それは大企業にいた時より、自分の仕事に情熱と誇りをもって働いている人が多いと感じる機会が増えたからです。
ある日、自分が苦手だと思っていた人とどうしても1対1で話さないといけない機会がありました。30分話して、結局意見は交わらないまま議論は終わったのですが、ディスカッションする中で、「この人もわたしも、結論は違えど仕事に誇りを持っているんだな」と気づきました。それ以来、その人のことは苦手ではなくなりました。
他の部署の人と話しても、皆優先順位は違えどどうしたら今の仕事が良くなるのかを必死で考え、行動している人が多い。
自分はある程度仕事も覚え、今の営業のノウハウを覚えたので、もう伸びしろがないと思っていましたが、そんなことはないのかな、と。もっといろいろな部署な人と話し、多種多様な考え方に触れて、吸収すべきことが残っている。まだ辞めるべきではないのかなとその時に感じました。
4.2022年に成し遂げたいこと
でも、ただ周りの考え方に触れるだけで、自分がやりたいこと(わたしであれば営業を優先したい)を押し殺して、周りに合わせたとしても結局、消化不良で働くことになってしまう。
そこで自分がこれから最も必要な力は、人を巻き込み、どうチームで成長していくかを考え、実行していくことかなと思います。
ベンチャー企業は大企業より、色々な部署の人と繋がりやすいです。人が少ないので、気軽に声がかけられます。実際にわたしは飲み会の度に営業資料をアップデートしたいという話をし、プロジェクトの立ち上げの段階まできました。
1人では成長が止まってしまう部分をいかに、多くの人を巻き込んでチームで成長する仕組みを作るか。そんな新たな挑戦を2022年は行っていきます。
前コルクラボのサディこと佐渡島庸平さんと話したときに、「新しいことを自分で一からやるのであればベンチャーは楽しいけれど、決まったことを改善していくのであればベンチャーじゃない方が決まっていることが多いし、楽だよ」と言われました。
せっかくなら、「ベンチャーだから楽しい」に挑戦したい。
そんな年にしたいと思っています。
つらつらと書きましたが、少しでもベンチャーで壁にぶつかっている人に、こんなぐずぐずとちょっとずつ亀みたいに前に進んでいる人がいるんだということが伝われば幸いです。
ではでは。
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