テレビを面白くした人達①佐藤義和氏vol.6 最終話
事実は小説よりも奇なり。
イギリスの詩人・バイロンの『ドン・ジュアン』にある言葉です。
本当にその通りですよね。普通に生活していると神様からの贈り物なのか悪戯なのかは分かりませんが、人間生きていると得てして不思議な偶然というのは起こるものです。
今から30年前、僕はフジテレビの番組のロケ中に左鎖骨骨折をしてしまい、東京の日比谷にある病院に入院。
デビュー1発目のバラエティロケでのアクシデントに心までがポキっと折れそうになっていました。
ところが『小説よりも奇なり』な出来事が訪れます。
翌日、偶然にも僕と同じ骨を折って、隣りの病室に入院して来た方が居ます。
それが今回の主役、元フジテレビ第2制作局局長の佐藤義和さんです。
僕が小学生の頃に始まったフジテレビの人気バラエティ『オレたち!ひょうきん族!!』の名物ディレクターとして有名だった佐藤さん。数々のバラエティ番組を世に生み出して来た雲の上の存在が、同じ箇所をほぼ同時に骨折して隣同士の病室に入院。
手術後からはシェアハウスの住人よろしく、病院を抜け出しては2人で遊びながら退院の日まで過ごしました。
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