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HSPを扱うカウンセリングを受けた話

前の記事でも書いたように、”HSP”という言葉があまりにも世に広がりすぎていて、たまに恐怖を感じるので、現時点での私なりのHSP気質への思いを書き記しておこうと思う。

HSP気質という概念に出会って、私は救われた。「HSPブーム」は知れば知るほど疑問を持っちゃうんだけど、これは事実。

それまで私は、仲の良い友達に「どうして私はこんなに考えてしまうんだろう」「どうして私はみんなみたいにできないんだろう」「どうして私は生き辛いんだろう」とよく相談していた。

自分で自分のことがよくわからない。常に何かを悩んでいる。なんでなんでなんで。

HSPという言葉が流行りだしたとき、「私はこれかもなー?」と薄ら思いながら、数冊本を読んでみた。でも、これって自分で判断できるものなんだろうか?ネットの診断テストでは高得点が出るけれど、でもこんな診断自分の思い込みだけでどうにでもできそうだし。

客観的な意見がほしい。自分の生きづらさの根本はどこなのか。本当に私はHSPという部類に入る人間なのか。HSPの知識がある人と話してみたい。

そんな思いが強くなって、「HSP カウンセリング」で検索してヒットした、一番近くのカウンセリングルームに行ってみた。HSP気質の理解・愛着形成と親子間の捻れ・自己認識と自己開示を主に扱っているカウンセリングルーム。

そこで聞いた話がこう。

HSP気質は遺伝的要素のほかに、幼少期の環境が大きく影響する。私の場合、HSP気質と思われるポイントが確かにあるらしい。そして敏感であるが故に、親の愛情をきちんと受け取ることができなかった可能性があって、愛着形成がうまくいかなかったために、今の苦しさにつながっている。

私が知りたかったことが一気に全部わかった。たった60分のカウンセリングだったけど、それまで20数年分悩んできたものがまるっとすっきり理解できた。そんな衝撃的な60分。

中学生あたりから心身の不調を感じはじめて、いろんな病気を疑ってきたのね。うつ病、躁鬱病、不安障害、人格障害、アダルトチルドレン…。でもどれも当てはまるような当てはまらないような

何よりも、私の家庭環境は目に見えて大きな問題があったわけではなかったから、”こんなに恵まれているんだから、辛いと感じるのがおかしいのかも”と、自分で自分の感覚を否定してきたんだよね。今思うと、何かが起きて辛い、というより、それが一番辛かったのかもしれんなぁ…。自分の感情を自分で認めてあげられないことが。

だから私は、HSPという言葉を知ることができてよかったと思う。正確に言うと、HSPという言葉から繋がって、愛着形成がうまくいってなかったということがわかってよかった。

今改めてHSPについて考えると、そんな思い。

※くれぐれもカウンセリング選びは慎重に。

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