ein

なんでもない、思いついただけの言葉を投稿します

ein

なんでもない、思いついただけの言葉を投稿します

記事一覧

1_

好きな男のくれた飴玉を舐めながら小説を書く私の、何が悪いのだろう。 手のひらに乗せられたまあるくて黄色いかたまりは、西日を透かしてキラキラと輝いていた。 私にとっ…

ein
5か月前

1_

好きな男のくれた飴玉を舐めながら小説を書く私の、何が悪いのだろう。
手のひらに乗せられたまあるくて黄色いかたまりは、西日を透かしてキラキラと輝いていた。
私にとってそれは、あの人がたしかにこの世に存在するということの証で、
だから私はそれを食べずにとっておいた。
ベッドサイドのローテーブルの上に。
毎晩、私はそれをそっと指先でつまみ、ころころころころと弄んでから眠りにつく。
透明はすでに半透明にな

もっとみる