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犬を家族に迎える②~初めてのしつけ、トレーニング~

家族という群れの中で

子犬を家族に迎え入れて、様子はどうでしょうか。
安心してくつろげているでしょうか、環境が変わってストレスを感じている様子はないでしょうか。
子犬が落ち着いたら、早速しつけのスタートです。
基本的なコマンドトレーニング、トイレトレーニング、ハウストレーニング、etc… 学ばなければならない事はたくさんありますね。
学ばせる手法は数多くありますが、全てにおいて共通する事があります。
それは愛犬から尊敬される「リーダーシップ」を発揮するという事です。


犬は群れで生活する生き物です。
そして犬の群れの中には明確な序列があり、どんな群れにも頼られるリーダーが存在します。
つまり貴方は、貴方と愛犬という群れの中でのリーダーにならなければなりません。
犬からしたら自分より格下の者の言う事なんて聞く訳がありません。
もし貴方が愛犬からリーダーとして認められなかった場合、言う事を聞かない問題行動の多い困った犬に育ってしまうかもしれません。

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愛犬から尊敬されるリーダーになろう

ではどうすれば愛犬にとっての良きリーダーになれるでしょうか。
実は犬にとっての良きリーダーと、人間にとっての良きリーダーはそう大きく変わりません。
まずは毅然とした態度で堂々と振舞ってください。
貴方が逆の立場ならオドオドした気弱なリーダーなんて頼りたいとは思いませんよね。

次に支配するのではなく、導いてあげるという事を意識してみてください。
トイレが出来る様になる事、お手や待て、伏せが出来るようになる事、これらはしつけの上で過程であって目的ではありません。
目的はあくまで貴方と愛犬が幸せな毎日を送れるようになる事なのです。
例えば貴方の犬がなかなか「待て」を覚えなかったとします。
焦った貴方はしつけを厳しくし過ぎてしまいます。
犬は「待て」を覚えるかもしれませんが、厳しい貴方を恐れる様になったり、貴方との信頼関係そのものが揺らいでしまうかもしれません。
これではしつけが上手くいったとしても、楽しく毎日生活していく事は難しいですね。

愛犬をしつける過程で厳しくしすぎて恐怖で支配するのは間違いですし、逆に甘やかしすぎて過保護に接しすぎるのも問題です。
褒めたり叱ったりというのは、犬との信頼関係を築くためのコミュニケーションの一つです。
全ては貴方と愛犬の間の信頼関係の上に成り立っており、愛犬の健やかな心身の成長を促す為にある事を忘れてはいけません。

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トイレトレーニング

さてまず初めに学ばなければならないのがトイレトレーニングです。
室内飼いの場合これが出来るのと出来ないのとでは、お世話の手間が格段にかわってきます。
基本的にはトイレの場所を決め設置、飼い主が犬の排泄を察知したらトイレへ誘導、あとは何度も反復練習です。
大変ですが根気強くトレーニングしましょう。
習得効率を上げる為にペットシーツに犬の排泄物の匂いをつけてあげると効果的です。
またトイレの場所を分かりやすくするために、設置場所をケージやサークルの中にするのも良いです。
犬の排泄の察知については、排泄の際に周囲をグルグル歩き回ったり、周囲の匂いをクンクン嗅ぎまわったりというサインがあります。
これを目安にトイレに誘導してあげるとスムーズにトレーニング出来ます。

トイレトレーニングを行うにあたっての大切な鉄則がひとつあります。
それは間違った場所に粗相をしてしまっても叱ってはならないという事。
犬は排泄した事自体を叱責されたと勘違いし、人に隠れて排泄する癖がついてしまう可能性があります。
そして上手に出来た時はすぐに褒めてあげてください。
トイレトレーニングに限った事じゃないですが、犬を褒めたり叱ったりするのは、上手に出来たり失敗してしまった直後すぐが好ましいです。
例えば犬が上手にトイレ出来たとしても、5分後に褒めてあげたのでは犬は何で褒められたのか理解できないからです。

基本的に犬はきれい好きな動物です。
自分の寝床等のテリトリーが排泄物で汚れるのを嫌う習性があります。
ペットシーツの上で排泄するよう根気強く教えてあげれば、理解して清潔に用を足せる基本的な能力は備わっています。
人間にも上達の早い人、遅い人がいるように、犬にも個体差があります。
愛犬が教えてあげた事をなかなか覚えられなくても、焦らずじっくりと温かい目で見守ってあげてくださいね。

ペルシアDM1ST1-cst