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DEZOLVE - Heart of the Worldで、スティック叩いてるとこのタイミング解説

タイトルまんまです。
テーマのフレーズであるコーラスが入っている箇所(6:32〜6:42秒)で叩かれているスティックが、具体的にどのタイミングで叩かれているのかを解説します(原曲ではフィルターがスウィープしているとこですね)

先に答えを言うと、これは16分音符を5つ取りしたメトリックモジュレーションであり、16分音符5つ毎に打点が置かれているのです。

とまあ、これだけだとつまらないので、もう少し詳しく解説します。
メトリックモジュレーションという言葉にピンとこない方は、以前に書いたコチラの記事あたりをお読みになってください。

テーマのフレーズは、6/4拍子×3小節+7/4拍子1小節の4小節を2回繰り返す8小節で作られており、4小節分の拍数は6×3+7=25拍となります。つまり、拍数が5の倍数なので5つ取りが綺麗に収まるのです。

具体的には、
4連(16分音符4つ)× 25拍=16分音符100個
16分音符100個 / 5連(16分音符5つ)=20拍
なので、4小節内にアクセントが20回入る計算になります。

テーマのフレーズが4小節目だけ1拍多い7/4拍子になっている理由は、5連のフレーズを組み込む為だった訳ですね。
つまり、スティックを叩いている箇所は5連と4連(コーラスフレーズ)のポリリズムになっています。6:54〜7:04秒にかけても同様です。
尚、テーマのフレーズ以外にも、基本的にこの曲は6/4拍子×3小節+7/4拍子のセットで作られていますが、何箇所か例外的に6/4拍子を余分に挿入してセット間を調整している感じです。

作・編曲されたのは北川さんですが、5つ取りをポップに分かりやすく楽曲へ組み入むセンスは流石の一言。
テーマのフレーズに、そこはかとなくパットメセニーの影響を感じるのも個人的にグッとくるポイントです。

因みに5:19〜5:41秒の間も、ずっと5連のフレーズになっていますが、この5連も16分音符5つ取りの5連であって、1拍を5つに割っている5連符ではありません(賢明な方には釈迦に説法ですが)

ライブで観客全員がスティックに合わせて完璧なタイミングでクラップを入れてきたりしたら最高に盛り上がるでしょうね。

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