【育てる≠自分の分身をつくる】ではない
もしゃこです😋
今日は【育てること】について書いてみようと思います。
「自分でやった方が早いな・・・」
「育てるのは苦手だな・・・」
と感じる人も多いのではないでしょうか。
私は社会人になってから、特に現職では
常に部下、後輩、学生アルバイトなど、誰かしらの育成に携わってきました。
マネジメントを始めてから特に大切にしているのは
【見守る】スタンスです。
これがまさに以前紹介した本での東京藝大美術学部名誉教授の佐藤一郎さんのインタビューの一節にあったので紹介します。
物質としての表現の方法は教えるが、個々人が製作する表現そのものには(言いたい気持ちがあっても)あえて言わない
まさにこれ!!!!
育成する側としては責任だとか、会社から求められることなんかがあって
どうしても相手に期待して、求めてしまうもの。
私も自分の思う通りに成長が見られなくて嫌になる・・・
という経験を何年間もしました。
でも、そもそも育てることのゴールって何でしょうか?
私は、自分で考えて、自分で自分の答えをだして行動し続けられる人を増やす
=自分で自分をしあわせにでき、自分らしく毎日を楽しめる人を増やすことだと考えています。
そう考えると、「自分の思う通りに業務ができるようになる」とか、
「自分の期待通りに育つ」って期待するのってナンセンスなんですよね。
先ほどの引用でいうと、
「物質としての表現の方法は教えるが
=その業務にあたる上で不可欠な基本的なスキルや知識は徹底的に教えるけれど
個々人が製作する表現そのものには(言いたい気持ちがあっても)あえて言わない
=基本的なスキルや知識をどのように発揮して能力を向上させたり、発揮するかについては(本人が必要とするタイミングまでは)あえて言わないでその人ができるという可能性を心から信じて見守る」
ということだと思ってます。
そして、ドライと感じられるかもしれないけれど、
過度な愛情や思い入れは持たない。
あくまで本人の働く姿をフラットに、ありのままを捉えて理解することに努めるようにしています。
どれだけ自分の思う通りに育てても、
未来もずっと自分と働くことになるとは限らない。
働く中でも自分で答えを決めて行動せざるをえない場面もきっと多くあるでしょう。
そんなときも自分の出す答えに自信をもって行動できるようになること。
その成功体験を積み重ねて自分を信じる力を深めること。
失敗しても、そこから立ち上がるってどういうことか、
その後の思考と行動で失敗は失敗ではなくなること。
育てる側はそのプロセスを一緒に経験したり、観察し続けたり、観てるよー!という気持ちを言葉や行動で示し続けることで
『いつも見てくれている』と感じてもらえる存在であることが
何よりも大切な姿勢です。
そう考えたら【育てる】ことの可能性って無限大。
育成って本当に奥深くて楽しいもので、
理解が深まっていくほどに自分や他人との関係も
とってもハッピーなものにできるもの。
少しでも自分らしく生きられる人が増えて、
ハッピーな循環で生きられる世の中にしたいなと思います。
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