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Beatlesを愛するおっさんが集う東京の穴場

東京・国立市にある「リバプール」というライブハウスをご存じだろうか。

名前のとおり、ライブハウスの入口を入ると、Beatlesの関連グッズや写真などがあちらこちらに飾ってある。(Beatlesはリバプール出身)

オーナーがBeatlesの大ファンなのだろうか。

このお店を知ったのは、つい3年前くらい。洋楽好きの父に連れて行ってもらい、始めて訪れた。私も家族の影響で洋楽は好んで聞いていたし、Beatlesももちろん大好きだった。

当時大学生だった私は、このお店に行ってすごい衝撃を受けたのを覚えている。

この「リバプール」というお店は普段は普通のライブハウスであり、大学生のサークルがイベントを行ったりしている。

普段は普通のライブハウスでありながら、月に1度すごい日が訪れるのだ。

そう、それがBeatles Day


Beatlesのカバーバンドが1晩3組、この国立のリバプールを揺るがすのだ。
カバーする出演者は、おじ様ばかり。でもただのおっさんじゃぁない。

Beatlesになりきってるおっさんなのだ。
これがたまらなくカッコいい。

なんていうんだろう、カレーを愛したカレー屋さんがひたすらスパイスの研究をし続けた先に出来上がったカレーみたいな。
靴を愛し、何千もの靴を作ってきた靴職人のたたずまいみたいな、(つたわれ)

Beatlesを愛し、Beatlesになりた過ぎてBeatlesになっちゃったおっさんが演奏をしているのだ。

ポールマッカートニーの左利きベースまでコピーしているバンド、衣装もスーツで身をまとめ、マッシュルームヘアのかつらまで用意しているバンド、
ライブ当時のセリフまでカバーしているバンド。
濃い。すべてが濃い!!

どのバンドを見ても、それぞれにBeatlesの愛が詰まりすぎている。しかもすごく上手い。声もそっくりなバンドも多い。

たくさんBeatlesを聴き、たくさん歌ってきたのだろう。ハモリも目をつぶって聞くと本物みたいに聞こえてくる。演奏している本人たちもすごく楽しそう。すごく輝いている。(実は毎回あまりに素敵すぎて惚れそうになる。)


こういう輝いているおっさんてなかなか街でみない。
なんでだろう、私のひどいおじ様達への偏見があるのかもしれない(おじさんごめん。)

ただ、リバプールに来ると、おじさんたちの青春を見ているような気がする。町で見るおっさんにも、こういう青春の一部があったんだなあと思わせてくれる。

今は自分が若いから今の時代の流行や文化が中心と思ってしまうけど、40年50年前にはこのおっさんたち主役の流行や文化があったんだなあと、当たり前のことだけど忘れていたことを考えさせられる。

どんな人にも青春があって、それは今も青春であり続ける。それを思い切って楽しんでいる人は若くてもおっさんでも素敵だと思う。


国立の「リバプール」のBeatles day は行くときはいつも大盛況、満席。
40-60代の男女が多くいるイメージだけど、この前行ったときは20代くらいのカップルがデートしてた。こんなおしゃれなデート、めっちゃいい。
外国人もすごいノリノリで楽しそうに聞いていた。
私は毎回60歳の父と行く。こうして世代性別国籍を超えて楽しめるBeatlesって本当にさいこう。

テーブルを囲みながら座って、飲み放題のお酒を飲んで、ポップコーンを食べながら聞くBeatlesは天国みたいに最高。

私はすでにつぎのBeatles dayが楽しみでしょうがない。
是非これを読んだBeatles好きはいくべし!!


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