見出し画像

サウナピアが教えてくれた、余計なものはいらないということ。

サウナを提供する側になって数ヶ月、今まではただ気持ちいな〜くらいでしか入ってなかったサウナも、今はここすごいな!ってとこや、んーここは改善できるな、みたいな視点でサウナに入ることが多くなってきた。

いわゆる職業病というやつか。

良い点も悪い点もなんとなく自分なりに見つけながら入るサウナは、面白い。

施設ごとに凝ってるところや気遣いされてる点も、今までより格段に気付けるようになった。

そんな中で、我が地元の愛知県は豊橋市にある『サウナピア』の話をしたい。

もうかれこれ10回以上は訪れているけれど、サウナで働き始めてから行ったのは今回が初めてで。

色々感じたことをここに書き殴っていく。



僕よりも先に超詳しくサウナピアのことを書いた記事があったので、施設の詳細はこちらを読んだ方が分かりやすい。

僕が感じたのは、もっと根の部分。

昨今、サウナブームにあやかりたくさんのサウナが誕生した。

ロウリュができるサウナ、個室サウナ、SNS映えするスポットが多い施設も続々できている。
インフルエンサーなどの若い子たちもサウナに訪れる機会が多くなった。

そんな中でサウナピアは、創業40年を超える老舗だ。

サウナは昭和ストロングのカラカラ高温サウナで、昔ながらのスタイルを貫いている。ロウリュは出来ない。

館内もどこか昭和感を醸し出すようなステンドグラスがあったり、今までたくさんの人を癒してきたであろう年季の入った椅子たちが僕らを迎え入れてくれる。

要は何が言いたいかと言うと、流行りに乗ってないということ。

もっと分かりやすく言うなら、変にカッコつけてない施設ということ。

以前帰省して訪れた際にピアのストーリーを上げたら、お店からこんなDMが届いた。

『今あるものを100%に近い能力で発揮』

本当にこれを体現してる施設だなって思う。

常にシャワーヘッドや床はピッカピカで、なんならピカピカすぎて少し滑りやすいくらい笑

タオルも常に補充を繰り返していて、数が少なくなっているところを見たことがない。

外気浴でも、虫が来ないように虫除けスプレーが常に置いてある心遣い。

今あるもので勝負するには、やはり働く人の気持ちや施設に対する姿勢がバンバン溢れ出ているのを感じるところが多い。

通常なら時代に取り残されてしまいそうな大垣サウナやピアのような昭和スタイルサウナが、何故いまこの時代に生き残り、むしろ時代の先端を行くようなサウナ達を寄せ付けないほどたくさんの人から愛されているかが何となく分かった気がした。

結局は、人なんだと。
施設を運営する人の、施設に対する愛。

長く愛されるには、働いている従業員の方が施設を愛し、そのたくさんの愛で育った施設がお客様をまた愛で包むんだなと。

僕も蒸とぬかゆげをもっと愛そうと思った。

まずはそこからだなって。

愛知といえばウェルビーみたいな流れ(いや、ウェルビーも良いサウナです。)なんだけど、もう一つ足を伸ばしてサウナピアに行ってみてほしい。

多分、汗とともに涙を流すでしょう。


サポートしてもらえたら、いつか還元できるように頑張ります。