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1/19 【今こそ、30歳成人説を推したい。】

先日、20歳のお祝いとして各地で成人式が開かれていた。
もちろん僕にも20歳の時代があり、その頃はまだ大学生で世間のことなどほぼ何も知らず、そのくせ自分の人生は何となくうまく行くだろうという謎の自信を抱いていたように思う。その4年後には、死をも覚悟するくらい大変なことになるなんて、考えもしなかった。

皆さんにも、20歳だった時を振り返ってみてほしい。何してましたか?
もしかしたら、学生起業なんかしてもうバリバリに社会へ挑戦状を叩きつけてました!なんて人も稀にいるかもしれないが、よほどのことがない限り20歳はまだ子ども感が抜けない。社会の理不尽さや過酷さのことなんて、鼻ほじって聞き流す。特に当時の僕のように意味もなく、何となく周りに合わせて大学生してますって人は、20歳を機に様々な権利を与えられた子どもだ。


自分が大人になったなあと思うことは、ずいぶん最近のことだったと思う。いや、本音を言うとどこかで、まだ自分はちゃんと成人しましたと言えないんじゃないか?そんなことさえ思う。20歳と言うのはただの年齢の基準であって、社会に揉まれたから大人です!も何か少し違う気がする。実際もう28歳になり、周りの成長や変化で自分も歳を取ったなあと感じることが多い。

そんな中でSNSを見たときに、これ面白いなあと思ったのが村上春樹さんの『30歳成人説』だった。

たとえば22で大学を出て、「さあ、一生かけてこれをやろう!」
と思えるようなことって、そんなにないでしょう?
ですから、僕は前々から「30歳成人説」を提唱しています。
30まではいろんなことをやってみて、30になってから
人生の進路をはっきり決めればいいじゃないかと。

村上春樹さんの発言より引用


今じゃ知らない人はいないくらいの作家、村上春樹さんだが、彼が執筆活動を始めたのは29歳のとき。とりあえず30までは様々なことにチャレンジしてみて、そこで自分の向き不向きを把握する。これが本当に大切だと言っていて、何だか心の重荷がするするっと軽くなったのが記憶に新しい。

僕も、と言うとおこがましいが、何となく20代をそんな感じで駆け抜けてきたように思う。
22でほぼ何も分からないまま大学を卒業し、新卒で入社した会社でうつになり退職。(不向きが何となく分かった。)そこからは、とにかく自分の向いてることを知ることと、強みの活かし方をもがきながら探り、恥かいて発信活動し、それを見ていた人に誘われ現在は好きなサウナを仕事にしている。残り2年あるものの、良くも悪くも色んなことが経験できた20代だった。

そう思うと、やっぱり20歳は子どもだ。そして、そこで立派な大人を目指そうと思っても限界がある。人としてどうなりたいのかは30歳まで勉強、体験してやっと見つけることができるのだと思う。
だから、20代のうちに僕と同じように体壊しちゃったとか、もうどうにも出来ないほど落ち込んだ経験も、30歳成人説だしむしろ今のうちに経験できてよかった!と切り替えるくらいがいいんじゃないかって思う。(自分がまだ30代ではないので、それ以上の年齢については分かりません。)


人それぞれ成人のラインはバラバラでもいいと思うが、この30歳成人説も頭の片隅に置いておくと、どこかで救われることがあるかもしれない。


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