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海を越え、彼はやってきた。

ラーズ・ヌートバー。
彼のニックネームは「たっちゃん。」

WBC日本代表に日系米国人として初めて選出された彼のミドルネームは祖父の達治さんからきている。

ヌートバーって何者?

米国育ちのヌートバーはナ・リーグ セントルイス・カージナルスに所属する現役のメジャーリーガーだ。

日本人の母・榎田久美子さんとアメリカ人の父チャーリーさんのもと生まれた。
3人兄弟の末っ子で、現在は25歳。

彼が初めて日本代表を意識するようになったのは2006年、9歳の頃だった。

当時、駒大苫小牧高校の田中将大、早稲田実業の斎藤佑樹らが高校日本代表として米国へ遠征してきたことが大きな転機となった。

ヌートバーは一部の選手を預かるホストファミリーとして代表選手と寝食を共にした。

日本の高校球児と打ち解けたヌートバーは一緒にストレッチに加わったり、バットボーイも務めた。

そんな彼に対して、当時の代表メンバーは彼のキャップにサプライズを贈った。
彼の紺色のキャップにメンバー全員の名前を書き込んでいたのだ。

とても嬉しかっただろうし、憧れの日本代表を強く意識する出来事だっただろう。

直後、ヌートバーはプレーを評価され、リトルリーグの❝オールスターチーム❞に選出された。

チームを紹介するビデオで彼はこんな言葉を残した。
「こんにちは。ラーズ・ヌートバーです。僕の目標は日本代表になることです。」

9歳の少年は代表への想いを口にし、実家にはサプライズでもらった帽子を大事に飾っていた。

そして、時を経て・・・
2023年、彼は夢を現実のものにした。

母親の久美子さんはこんなことを言っていた。
「まさか本当に彼が日本代表入りするなんて思わなかった。あいさつくらいはちゃんとしなさいと言っていたので、ちゃんと覚えさせて行かせた。
今はきっともうちょっと頑張らなきゃと思っているんじゃないでしょうかね。」

https://news.yahoo.co.jp/articles/8ee179b9a811efc802475543ec70f827653e274b


背番号23を着てグラウンドに立ったヌートバー、
国歌を唄う姿はどこか感慨深いシーンとして私の胸に刻まれた。

鈴木誠也が辞退となったが、今回のWBC、過去最強との呼び声高いメンバーが揃った。

世間の注目は大谷翔平に集まっているが、本戦が始まったらラーズ・ヌートバーの一挙手一投足にも注目していきたい!

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