パートナーに素直に感情を表していますか?②
連投169日目。
昨日の続きです。2つの問いを残していましたので、わたしなりに書いてみましょう。
【Q1:あなたは、パートナーがどんなあり方でいたら、素直に感情を表出できますか?】
まず、何より重要なことは、「ただ、一緒にいてくれる」ということですね。
ついつい相手の反応にあわせて、感情を抑えてしまうという人もいると思います。泣いたら“カッコ悪い”“恥ずかしい”とかね。つまり、相手の反応って、相手の価値観(≒評価)の表れですから、反応にあわせるということは、「評価を気にしている」ということでもあります。
自分の感情を素直に表現させない「評価」は、パートナーシップの大敵です。そんな「評価」をみじんも感じさせないあり方が、「ただ、一緒にいてくれる」という状態です。“カッコ悪い”“恥ずかしい”という自分の感覚もオフにしてくれて、素直に表出することにつながるのだと言えます。
その上で、次に重要なのは「しっかりと受け取ってくれる」ということです。
話し終えてすぐに助言や提案を即座にしてくる相手や、話している最中に話を遮って質問をしてくる相手だと、何と言えばいいのかなぁ…『自分を素直に感じることを妨げられてしまう』と言えばいいのかな。
人ってね、頭の中であれこれ考えている状態と、それを言葉にして誰かに話すことは、同じじゃないんですよね。話すことで、違和感をもったり、確信をもったり、自分の言葉を耳で聞きつつ相手の反応も目の当たりにしながら、あれこれ感じています。
だから、話し終えるまで待ってくれて、しっかりと受け取ってくれる相手だと、わたしはぼんやりしていた問題の核心が見えたり、決めかねていたことを決断できたりしやすいんですよね。
「やってられませんよ!」と不平不満を述べていると、「だから、やりません」と順接の結論になりそうに思えますが、しっかりと受け取られると、「とはいえ、やるしかないですよね」と逆接の結論になることだってあります。わたしは何度も目撃してきました。
人には、負の感情に包まれていても、自分で通り抜けられる力があるものですからね。
【Q2:あるいは、あなたはパートナーが素直に感情を表出できるように、何をしていますか?】
Q1と関係してくるのですが、わたしは「ただ、一緒にいる」「しっかり受け取る」の2つを大切にしています。
昨日、例に挙げた「やる気がないように見える」ような相手であったとしても、“感情表現を抑えているように見える”=“感情が湧いていない”とは限りません。
以前、とある企業の若手スタッフの方とお会いした時に、ご自身でも「あまり感情の起伏がない」とおっしゃっていたのですが、よくよく探ってもらうと、起伏は自分で発見しておられました。
そういえば、イチローも引退会見で言っていましたね。人からは感情の起伏がないように言われるが、当然、自分自身の内面ではいろいろ起きているーと。
人間だからこそ結果によって湧き起こるさまざまな感情がある。そういう人間らしさへの信頼と言えばいいのかな。それを態度で示す行為が、わたしにとっては「ただ、一緒にいる」「しっかり受け取る」という行為の中に集約されています。
それが表面的にわかりやすく表れるのは、わたしは「間(ま)」だと思っています。
・相手が話と話の間で考え込む「間」
・相手が自分の内面を探る「間」
・こちらの問いかけに答えるまでの「間」
・感情を味わい尽くす「間」 等
いまのところ、わたしにそんな「間」をくれるのは、妻であり、パラダイムシフトコミュニケーション®の講師仲間であり、複数の友人の顔が思い浮かびます。
その体験が、わたしのモデルとなり、わたしとの体験が、また誰かのモデルになっていく。
コミュニケーションって、そんな風に連鎖していくものですから、自分がしてほしいことを相手にすることは、何よりものギフトだといえるでしょうね。
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