コーヒーブレイク

「関係をこじれらせたくない!」というブレーキ

 パートナーシップにあふれる組織づくりをサポートする組織コンサルタントのHOSUです。
 パートナーシップが組織に広がると、どんな状況になるか? 何が可能になるか? どんな結果が手に入るか?ということを綴っています。

触らぬ神に祟りなし?

「あの人を怒らせたくない」
「ごちゃごちゃ言われたくない」
「面倒なことには巻き込まれたくないから、気にしない」

 職場の面倒な人とのトラブルや不満を解消する会話をしていると、こういったことを口実に、「だから、言いたいことは我慢している」という話になる。

 要するに、ひと言で言えば、「関係をこじらせたくない」ということなんでしょうね。「触らぬ神に祟りなし」と決め込んで、自分から関わることを避けるようにしています。

 これって、結構、不健康なことです。
・その人のリアクションが気になって、言いたいことが言えない。
・そのリアクションも、無意識に自分が傷つかないようにと、肯定的なリアクションではなく、否定的なリアクションを想定している。
・おまけに、否定的なリアクションを想定しているにもかかわらず、否定的なリアクションが出てくると心がざわついたり、傷ついたりして、自分が対処しきれていないことから目を背けるように過ごしている。
・そのため、ますます自分が言いたいことが言えていないという不満がつのる。
・我慢できずに、第三者に不満をぶちまける。
・第三者にぶちまけて、一時的に解消しても、対象となる人物に変化が起きるわけではないので、不満は再燃する。

…こうやってみてみると、不健康だと思いません?

パートナーシップを破壊する

 リクエストしたり、フィードバックしたり、確認の質問をしたりすることで、関係がこじれるかもしれないという不安が、防御的なコミュニケーション、不明確なコミュニケーションを生み出すのだとしたら、それこそパートナーシップを破壊する原因にもなってしまうことですね。

 あなたの会社には、安心で安全に会話ができる前提(約束)がありますか?
 不明確なことを質問したり、率直な気持ちを持ち出すことが許される会議になっていますか?
 いかなることを持ち出しても、関係をこじらせないという双方の約束がありますか?

 こうしたことが確認されていなければ不安定でしかたないですね。

 いまからでも遅くはありません。しっかり確かめ合って、自分たちの職場にパートナーシップを創り上げましょう。

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。