問題が起きた時、話し合いを躊躇(ちゅうちょ)していませんか?
連投177日目。
「問題が起きたら話し合う」
これは、人と一緒に暮らしていく上で大切なスキルの一つです。
子どもの頃に遊んでいてトラブルが起きた時、大人になって仕事を一緒にする中で行き違いが起きた時、恋人同士が休日の過ごし方を巡って意見が合わない時、わたしたちは話し合って、起きた問題に対処してきたでしょう。
では、これはどうでしょう。
「問題が起きたら、すぐに話し合う」
“すぐに”となるとすぐには話し合えていないことがあるかも…という人もいるでしょう。ここで、注目して欲しいのは、時間がない(急がないと遅刻する、等)とか、話し合える環境じゃない(夫に言いたいが義父母が同席している、等)といった客観的な制約条件ではなく、『話し合うことへの抵抗感からすぐに話し合わずに、先延ばしにすることがありませんか?』ということです。
これ、わたしはこれを対話の“保留”と呼んでいます。わたしの経験上、この“保留”は自分で自分を窮地に追い込む選択なんですよね。
話し合いを先延ばしする時は、「また、今度にしよう」って軽い気持ちで先延ばしにしているんだけど、いざ話し合おうとする時は、勇気がいったり、覚悟がいったりして、気持ちが重くなるんですよね(笑)
そうするとね、その勇気や覚悟が、言葉の強さや勢いになって、語気が荒くなったり、表現が嫌味になったりして、話し合いが話し合いにならないなんてことになっちゃったりします。
じゃあ、なんで“すぐに”話し合おうとせずに、保留するんだろう?
わたしの経験では、例えば同じミスを繰り返している新人に指導をする時に、「こないだも伝えたし、また言われたら嫌な気分になるだろうな」といった考慮がわいて、相手に嫌な気分をさせたくないと思って、「もう一回同じミスをしたら…」「時間がある時に…」「また、今度…」とそれっぽい選択をしている気になって保留していました。
これは「問題が起きたら、すぐに、安心・安全に話し合う」関係と環境がそこにないということを示しています。
話し合いは、お互いを責め合う行為ではありません。
話し合いは、相手を操作する行為でもありません。
話し合いは、相手に自分を知ってもらい、相手を知る行為です。
話し合いは、相手を知り、自分を知る行為です。
話し合いは、物事の本質を探る行為です。
話し合いは、意見を調整し、未来につなげる行為です。
話し合いは、本当に創り出したい価値を創り出す行為です。
話し合いは、…無限に人それぞれの価値を見出すことができます。
いま、伝えたいことを伝える、確認したいことを確認する、依頼したいことを依頼するコミュニケーションを保留している相手がいるとしましょう。その躊躇(ちゅうちょ)の背景に何かがあるとしたら、何がありそうでしょうか?
そこを探ってみて、保留することが、本当に創り出したい価値を創り出す選択かどうかを、振り返る時間をもつことをおススメします。
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