円陣

親子のパートナーシップ9:人の気持ちがわかる大人に

 連投161日目。親子のパートナーシップ第9弾。

 人の気持ちをわかろうとする優しい子どもに育ってほしい。

 まぁ、基本的には多くの親御さんがそう望んでおられることと思います。

 相手の気持ちを理解しようとするのは簡単じゃありませんよね。別に、大人になったからって、わかるようになるわけじゃありませんしね。

 で、子どもが人の気持ちも考えずに、自分勝手なことをしているように見えると、ついつい次のように言ってしまうことがあるでしょう。

 「ちょっとは、人の気持ちも考えなさい!」

 さて、このセリフで伝わるのは、「お母さんが怒ってる」ということですね。でも、お母さんが伝えたいことは、怒っているってことじゃなくて、「人の気持ちを考える」ってことなんですけど(笑)

 子どもにわかってほしいことが、うまく伝わらないとき、ついつい言葉が強くなってしまうことって、ありますよね。ところが、本当にわかってほしいお母さんの気持ちを伝えられていなかったりするんですよね。

 例えば、お母さんは子どものために朝早くから起きて弁当を作って、お昼にお腹いっぱい食べて元気に過ごしてほしいと思っているとしましょう。ところが、子どもが食べ残して帰ってくる上に、帰ってきてからのおやつはしっかり食べているとしたら、お母さんとしてはお弁当をつくっている甲斐がありませんよね。

母:ちょっと!帰ってきておやつ食べるんだったら、お弁当もちゃんと食べてよ!お母さんが朝早くから起きて、せっかく作ったのに!
娘:誰も頼んでないし。
母:あんた!ちょっとは人の気持ち考えなさいよ!

 まぁ、こうなると修羅場ですね。

 でも、お母さんが本当にわかってほしい気持ちって、「作ったのに!」と怒ってるのよ!というほうじゃないはず。

 「お母さん、◯◯ちゃんのことを思ってお弁当作ってるのね。なのに、お弁当は残して帰ってきてさ、おやつを食べてる姿をみると、お母さんの弁当おいしくないのかなとか、なんでお弁当食べてもらえないんだろうって思って、なんだか悲しくなるの」

 残念な気持ち、悲しい気持ちをわかってほしいんですよね?

 でも、その気持ち、言葉にしてなかったりしません?
 あるいは、言葉にしていても、怒りに乗せて伝えていません?

 お母さんの残念な気持ち、悲しい気持ちを聞かされて初めて、子どもは「ああ、こういうことをすると、お母さんはこういう気持ちになるんだな」ってことを知ることができるんです。
 お母さんがその気持ちを言わずに、子どもに「人の気持ちを考えなさい」というのは・・・バットの振り方もを教えずに、「ヒットくらい打てるだろ!」と言っているようなもの(笑)

 一番身近なお父さん、お母さんが、怒り!じゃなくて、「こういう気持ちだよ」ってことを、子どもが受け取れるタイミング、受け取れる伝え方をしていく方が、子どもは人の気持ちをわかろうとする大人になりやすいでしょう。

 仮に、怒り!をぶつけてしまったとしても、あとからでもいいから、正直な気持ち、本当にわかってほしい気持ちを言葉にするようにすることです。

 わたしはいつも怒っちゃったあとで、言いなおすようにしていますので、みなさんもぜひ^^

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