円陣

会話の入口を「ちょっといい?」から「◯◯◯」に変えてみよう

 連投134日目。

 先日、とあるアメリカのドラマで、次のようなセリフが出てきました。

 「建設的な話の提案として聞いてくれる?」

 この会話が聞こえてきた瞬間に、「おお!パートナーシップのある会話やな~」とテレビに釘付けになりました。このセリフの後、相手の方は「ええ(Sure)」と答えて、まっすぐ目を合わせて二人の会話は始まりました。

 内容は、仕事に対するフィードバック。

 「いまはまだ準雇用の状況だから、自分の本分を超えて口を挟んだり、自己アピールはしないで。自分がやるべき仕事に集中して」

 これ、日本だとここまではっきりと断りを入れて会話を始める人は、あまり見かけませんが、このひと言で、相手は心構えができるし、誤解や摩擦が生じる確率も下がるし、この会話ひとつで呼吸を合わせられますので、一石三鳥ですね。

 ところが、日本だと「ちょっといい?」と呼びかけて、「はい」と了解をもらったら、相手の心構えをつくる会話をせずに、いきなり本題に入ることが多いように感じていますが、皆さんはいかがでしょう?

 ちゃんと断りを入れている人も、たまに見かけます。

上司:ちょっといい?
部下:はい。
上司:仕事のことで話があるんだけど。
部下:は、はい、どんなことでしょう?

 この「仕事のことで話があるんだけど」だと、いい話なのか、悪い話なのかがわからないから、ちょっとビクビクしませんか? わたしは相手との関係に緊張感があると、ビクビクしてました^^;;;

 そういえば、アメリカのドラマで、会話の入口で大好きなフレーズがあるんですよ。

 「いいニュースと悪いニュースがあるけど、どっちから聞きたい?」

 これも、聞かされる側はしっかり心の準備ができるし、自分でどっちから聞きたいかを選べるので、「聞かされる」から「聞く」に変わりますからね。

 そう考えると、この会話の入口って、言う側も心の準備ができますから、あたふたせずに、落ち着いて、ただ、話すだけですもんね。

 話す方が話しやすくなり、聞く方も聞きやすくなり、安心で安全に話せる環境がつくられるって、素敵な入口だと思います。
 そこで、一番、しっくりくる言葉は…皆さんで、ぜひ、編み出してください^^

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。