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これからの成功の秘訣について考えさせてくれた本をご紹介

#読書の秋2020

 こんにちは。小鳥遊汐里(たかなし・しおり)です。
 誰だって成功したいもの。
 どうせ成功へ向かうならコストパフォーマンスがいい道を選びたい。
 そう考えています方々に、最近考えさせてくれた本をご紹介。

何という本を読んだの?

 軽い気持ちで真っ赤なカバーの本を手に取りました。
 いつの間にか惹きこまれ、しっかり読むべくその本を購入。

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クラウドファンディングストーリーズ
共感で世界を動かした 10 のケーススタディ
出川 光 著 / 青幻舎

 内容をご紹介しましょう。
 日本にクラウドファンディングを立ちあげた立役者のひとりである著者が、持ち込まれるプロジェクトの起案者と協力しつつ、成功を目指す過程が書かれています。
 紹介されています10 のストーリーのどれからも作者と起案者の熱い想いが伝わってきます。

 著者は美大に在学していた頃「才能やスキルがあるにも関わらず、世に認められなかったアーティスト」達を見てきました。
 そんな彼・彼女達を応援したいという熱い想いを胸にクラウンドファンディングの会社で働きはじめます。
 応援したくなります。
 そのため掲載されていますストーリーは、ややアートでの案件が多い印象です。
 嬉しいことです。

君が挑戦したいなら……

 では「クラウドファンディングに挑戦したい」人にとって、この本は参考にならないのでしょうか?
 そんなことはありません。
 クラウドファンディングを成功させるためのヒントもいくつも掲載されています。
 具体的な内容は本をお読みください。

 ひとつ特筆しておきたいことがあります。
 以前、別の「クラウドファンディングを成功させるため」についての本を読んだことがあります。
 その本では「お金を出した人へのリターンはいくらにすべきか」等々クラウドファンディング設定後の内容についての説明が中心でした。
 確かにそれも大事。
 本書(「〜ストーリーズ」)にも掲載されています。
 ただし本書は「クラウドファンディングを立ちあげる前にすべきこと」を重視しています。

クラウドファンディングだからといって「誰でも夢が叶う」わけではない

 本書の巻末に著者と 深津 貴之 氏の対談が掲載されています。

 そこでクラウドファンディングの現状について氏がこんなことを仰っていらっしゃいました。(要約です)

「既にたくさんのフォロワーのいるトップ層にとってクラウドファンディングは選択肢のひとつとして機能しています。
 本来対象とすべき『才能もスキルはあるけど無名で資金を集められない』層には、なかなか手が届いていない」

 ただ批判するだけではなく、その解決方法も語っていらっしゃいました。

「で結局『成功の秘訣』って何?」
先に結論を知りたいセッカチさんはここから

 タイトルにも書きました「成功の秘訣」の結論です。
 本書で掲載されていました 10 のストーリーですが、端的にまとめてしまいますとどれも他人事。
 それぞれのプロジェクトが成功しても小銭を得られるわけではありません。
 失敗したからといって土下座をさせられるわけでもありません。
 でも、それぞれのお話を我がことのように読んでしまいます。
 起案者達に感情移入(=共感)するからです。
 次に、起案者の立場に立ったとして、第三者に感情移入・共感してもらうには何が必要でしょうか?

 ストーリーです。

 目の前のパソコンのスペックを並べても誰も共感しません。
 語るなら、そのパソコンを開発するまでのストーリーです。
 これこそ「成功の秘訣」であり、かつ誰から盗まれることもない「財産」なのです。

 カバーに使いました写真についての詳細。

カフェでノマド中のキラキラ女子の写真素材
モデル : 河村友歌
Photo by すしぱく

 最後までご笑読いただきありがとうございました。


 

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