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日本人が英語が苦手なもうひとつの理由

今、かとうはとこさんの「英語の教科書は完璧なのに、なぜ日本人は英語が話せないのか」を読んで、ふむふむ、それはたしかにそうだ。と納得。かとうさんが仰るとおり、「話さないで済む環境」に居ればまず上達しません。私はカナダに住んでいますが、例えば家族で移民してきた人などはカナダに何十年住んでいても全く英語話せません。家族が通訳してくれるからね。これは日本人に限りません。(フィリピンとかタイ、中国の人で多いです。)

ここで、私が思う、日本人が英語が苦手な「もうひとつの」理由を追加。

理由は沢山あると思うし,答えは一つではないと思うのですが、これは私のひとつの意見として読んでいただければ嬉しいです。もちろん対抗して書いているわけではないです。

「日本人が英語が苦手な理由」は、逆に言うと、「私が英語が話せるようになった理由」とも言えます。「なんだコイツムカつくな」と思われた方すみません。私は現在の時点でカナダ在住18年で、英語は毎日使っていますし、こちらで15年ほど前にビジネスも起ち上げています。YouTubeで色々ビデオもやっているのでお暇な方は見てみて下さい。

日本人が英語が苦手な理由。。。それはズバリ、多くの日本人がまじめだからです。文法や発音をまずはしっかりマスターしないと話せないという人が多いと思います。それがネックになっていると思うのですよ。

逆に私は、全然自慢になりませんが、かなりおおざっぱな性格です。今ひとつスペルがわかっていない単語でもとりあえず使う。自信がないことだってもちろんあります。そういうときは正直に「I don't know if I'm using this correctly- am I right?」とか聞く。カナダに住んで18年でも未だに冠詞抜かしたりするけど、言いたいことの意味は通じるじゃないですか。

以前書いた「英語を上達させるコツ」にも書きましたが、もうルー大柴で良いと思うんですよ。キーワードはニュアンスとフィーリングw いやホント。覚える言葉一語一語に完璧な日本語訳をつけようとしない。逆も然りです。伝えたいことがあったらそれを完璧な英語に訳そうとせずに、文章を2文以上に切ってても良いから、適当で良いから伝える。もちろん伝えたいことが伝えられないもどかしさというのはありますけどね。完璧な翻訳なんて無いので、あきらめましょう。そしてこれをあきらめられない人、というのが、「英語が上手くならない人」です。重要ではないことにこだわって、前に進めないでいるから。

私は英語の教師でも専門家でもありませんが、こんな私でも英語でビジネスできるくらいになりました。もちろん海外に住んでいるのが上達した一番の理由だというのは自分でも重々承知していますが、ネイティブスピーカーに"You almost have no accent!"と言われるまで上達したのは、細かいことを考えずに発音を真似してきたからと断言できます。実際、こっちにきて一度も英語のクラスを取っていませんし、テキストなども読んでいません。家族、友達、仕事で出会った人達、テレビや映画、そしてオンラインでの会話を「よくわからんがこんな感じか?」と吸収してきた結果です。

「それじゃあ語学学校とか意味ないの?」と言われそうですが、私が言っていることのポイントはそこではなくて、学校で勉強するのも大事だと思いますが、それを完璧にマスターしようとせずに、間違っても良いから使うことだと思います。私は留学エージェントという仕事をしていますが、ビクトリアまで留学に来て、結局日本人の留学生とばかりつるんでしまう生徒さんというのは本当に多いです。ネイティブの人とずーっっっと英語で話すのがキツいから、というのはすごくよくわかるのですが(英語圏で生活したことがある人は「電池切れ」状態のことをよくご存じだと思います)、最終的にカナダに移民して、カナダ人に混じった生活をしている人というのは積極的に日本人の輪から出て行っている人です。

完璧な英語を目指すのをやめて、もっとリラックスしてまずは英語を話してみることから始めてはどうでしょうか。参考になれば幸いです。


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