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2023年4月8日 青年以降のアナフィラキシー時のアドレナリン量は、0.3mg製剤では少ないかもしれない

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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アナフィラキシー時のエピペンの中に入っているアドレナリン量は2段階のみ。


■ アドレナリン自己注射薬『エピペン』は、アナフィラキシー時に有効な薬剤であり、病院に受診するまえの治療(プレホスピタル治療)として行われます。

■ エピペンはきわめて重要な、アナフィラキシーへの対応約ではありますが、薬の量は2段階のみです。

■ すなわち、
体重15-30kgのひとに使われる0.15mg製剤、
体重30kg以上のひとに使われる0.3mg製剤です。


■ エピペンに含まれる主な成分はアドレナリンです。

※エピネフリンの含まれるペン型製剤…としてエピペンという製剤名になっているわけですが、『エピネフリン』と『アドレナリン』が混在していることがややこしくなっています。なぜそうなっているのかは、Voicyの解説を御覧ください。


■ アナフィラキシーと診断された場合、アドレナリン0.3mg(小児では体重kg当たり0.01mg)を筋肉注射するのが一般的な対応です。

■ 一方、医療機関でのアドレナリンの推奨投与量は0.01mg/kgとして、成人では最大量が0.5mgとなります。

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