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内服JAK阻害薬からデュピルマブ(デュピクセント)に変更した3例|2024年6月20日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

( 本記事は、メンバーシップ(スタンダード・アドバンス)の記事です。メンバーシップの概要は、こちらをご参照くださいm(_ _)m)



デュピルマブやウパダシチニブなどの新薬が登場し、患者に合わせた治療の選択肢が広がっています。

■ アトピー性皮膚炎の治療は大きく改善されてきています。
■ 小児でも、外用薬の種類だけでなく、全身性の(内服や注射)薬剤が増えてきており、手段が増えています。


■ 個人的には、生物学的製剤はデュピルマブ(デュピクセント)、内服JAK阻害薬はウパダシチニブ(リンヴォック)が中心に使用しています。
■ もちろん2歳から使用できるようになったバリシチニブ(オルミエント)やトラロキヌマブ(アドトラーザ)、ネモリズマブ(ミチーガ)などもあります。

■ 多くは外用治療で改善されます(もちろん、100戦100勝ではないです)。
そのなかで、全身治療を必要とする方もいらっしゃいます。

■ これらをどのように使用していくか、どのように切り替えを考慮するかを、考えていく必要性があります。
■ たとえば、内服JAK阻害薬治療に失敗したり、中止せざるを得なかった方の生物学的療法への切り替えについては、まだ十分な知見が得られていません 。
■ 最近、3人の症例シリーズ研究ですが、ウパダシチニブやトファシチニブの治療からデュピルマブに切り替えをし改善したという3例の報告があります。

※これは、デュピルマブがJAK阻害薬より優れているということをいいたいわけではなく、逆のパターンもあります。それぞれの効果を考慮しながら切り替えもひとつの選択肢とするといいかもしれないということです。

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