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ホロコースト、ナチスの本 1

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第二次世界大戦前から戦後のドイツについての本で、初段階からオススメなのは

「ヒトラーとナチドイツ」
  石田勇治著 (講談社現代新書)

新書と思ってあなどるなかれ。
わたしがこれを読んだのは数カ月前だけれど、いままで多くのナチス関連本を読む中で生まれた疑問に答えてくれた。
ヒトラーが出てきてからナチスが権力を握り、戦争をし、敗戦するまでを満遍なく、よく解説してくれている。
読みながら頭に浮かぶ問いも、読み進むうちに説明を得ることができて、気持ちよく勉強できた。
ホロコーストについても書かれている。
この時代のドイツを知るには、欠かせない本と言っていいと思う。

「アンネの日記」を読んだら、是非オススメしたいのが

「思い出のアンネ・フランク」(文春文庫)
  ミープ・ヒース
  アリスン・レズリーゴールド

繰り返し読んでいる本で、アンネ一家の隠れ家生活を支えた人たちのノンフィクション。
食料品や生活用品を届けながら、アンネたちの生活の様子を見ていた彼女たちの話は、アンネの物語をもっと現実的に感じられる。
そして、迫害に遭う人たちを目の前にして、自分に何ができるか、できないかを考えさせてくれる、優れた作品。

「思い出のアンネ・フランク」を読んで、ナチスに抵抗した人たちに興味を持ち、そのテーマでも様々に読んでいるので、また紹介したい。

もうひとつ、

「イェルサレムのアイヒマン
  ー悪の陳腐さについての報告」
  ハンナ・アーレント (みすず書房)

非常に有名な本。
ホロコーストを加害側から捉えた本も多くあるが、これは欠かせない一冊だと思う。
アイヒマン裁判を通して、ナチスがなぜあのような事ができたかを、アーレントが解き明かしていく。
ただアーレントは、この裁判をほんの数日しか傍聴しておらず、アイヒマンの反ユダヤではなかったという主張と、それに対するアーレントの評価については疑義がもたれている。*
(本書内ではそれは触れられていない。)

どんな本を読んできたかは、参考になると思うので、また紹介。
読書マップをご覧いただきたいのだけれど、既読本だけのヴァージョンができていないので、しばらくお待ちを...。

*https://oiu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=244&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

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