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辛い時ほど日記を書く

 初恋の人に似てるからという理由で付き合ってはいけない。高校の時に好きだった人に似てる人からアプローチを受けても、パチスロで3000円勝つ方が人生長い目で見てまだマシ。付き合ってからその人を嫌いになった時、初恋の人に対する気持ちは「推しぴ」になるか「憎悪」になる。もう会うことは無いけれど、初めて恋をした人に対して「推しぴ」は安っぽい感情でしかないし、その瞬間自分の生きる世界が、初恋の人が生きる世界と隔絶される。いくら初恋に未練が無くても、同じ月を見れなくなるのは悲しい。これは多分カネコアヤノが言ってた。知らんけど。

 
 音楽の趣味が合う合わないは大事。私がクリープハイプとカネコアヤノが好きだと言う時点で、どんな女なのか察して欲しい(察して欲しいがこの世で一番面倒だが、どうかそこでもう判断して離れて頂きたい)し、小林私を愛していても自信を無くさないで欲しい。私は銀杏BOYZが好きだが私は終電で愛を叫んだりしないし、デートの日でも正直寝坊はする。当たり前に遅刻は絶対にしないが。音楽の趣味が合う人と夏祭りに浴衣デートとか行って、サブ垢のインスタに音楽に乗せてリール投稿とかしたい。非常に浅いようで、aikoぐらい深い。

 
 今日も2限にギリギリ間に合うかの瀬戸際にいる。4月頃に買った、安いくせに可愛い厚底スニーカーの底がかさぶたみたいに剥がれたので、他のスニーカーに合う服を探していたらギリギリになった。だが駅のホームで、こんな時期に半袖半ズボンの坊主のお兄さんがいて、私は今日も大学に行けると思った。私は舐めた大学生だと思う。火曜日は毎度ギリギリになるため、どうにか間に合わせようと定期外の地下鉄で乗り継いで余分な170円程を払っている。これは別れた時の失望感より辛い。毎週の170円の方が重い。

 
 バ先にメガネの先輩がいる。多分4回生ぽいので、もう時期辞めそうな人。知らんけど。優しいしお互いペコペコし合う時間がおもろい。メガネというだけで好印象であるが、どうしても私はこの人とmaimaiをしてる姿しか思い浮かばない。それもまた一興である。メガネの奥に感じる、茶色と白で帯びた私の実家の安心感が得られる。何故マスクをしているのにメガネが雲らないのか。千反田えるなら身を乗り出して聴いてる。折木と千反田は結局付き合うのか?付き合わずにすれ違いで終わるのが、米澤穂信先生は美しいと思うのかな。どうなんだ。どうなるんだ。

 
 今日は電車で立っていたら斜め前に、首が座っていないのかずっとキョロキョロしている美女がいた。私の完璧な前髪をチラチラ見ているのかイケメンを探しているのか、はたまた外を電車の両面から見たいタイプなのか分からないが、私はプラマイゼロの感情で目の前の広告板に貼られた近鉄路線図を菩薩顔で眺めていた。


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