Volleyball club

小学1年生の頃からサッカーが大好きだった私は、中学生になっても、もちろんサッカー部に入りたいと思っていました。

でも…担任の先生がいくらサッカーが好きでも、うちの中学じゃボールを蹴ることは出来ないことを教えてくれました。
何故なら私は女子だったからです。私が通っていた中学校に女子サッカー部はありませんでした。

マネージャーするか？

担任にもサッカー部の友達にも聞かれました。でも…私は動きたかったんです。マネージャーの仕事はもちろん大切ですし、必要な役割です。でもやっぱりプレーしたい。

そんな時に小学校からの幼なじみが一緒にバレーボールやろう！と何度も誘ってくれました。(半ば強引に)

バレーボール部の部活体験で少しだけパスをしただけなのに、腕は痣だらけになりました。それに練習内容を見学していると、ビビるくらい動きっぱなしです。いや、ビビってました。

だけど、それ以上にボールを繋いでいくあの感じがなんか楽しくて、最後にスパイクが決まった時の一体感、レシーブもトスも全部が活かされるその瞬間を観た時、もっと知りたいと思いました。

結局私はサッカー部のマネージャーにはならないで、バレーボール部に入部したのです。

バレー部の監督は地元で監督の名前が付いた〇〇杯チャレンジカップ中学生女子バレーボール大会という大会があるくらい有名な監督と、姪っ子さんのコーチでした。顧問の先生は居ますが、ほとんど監督とコーチが指導して下さいました。

正直、練習はめちゃめちゃキツくて、走り込みした後のくちの中が血の味がするくらい。それに外周って言って、校舎の周りを走るメニューがあるのですが、一度、天に召されそうになりました。何故なら炎天下で無駄に敷地が広いからです。笑

体力なさ過ぎの自分が情けなくなり、意地でも付いていってやる！と思い、自分の限界をたぶん超えたかな？もうちょいかな？くらいの時に、3年生の先輩に話しかけられて、一緒に走りました。

それから程なくして、3年生の先輩達と仲良くなっていったのです。私は身長が150cmもありません。そうです。バレーボールをするには少し可哀想な身長だったのです。そんなチビな私を見上げないと話せないくらいの先輩が可愛がってくれていたのです。

後にわかりますが、3年生に可愛がられる1年生は3年生が引退した後に地獄に落ちます。←怖

そして、3年生が引退し、新しいレギュラーも決まった頃のこと。

監督が私に、別メニューをさせると言って2年生のセッターの先輩と一緒に、皆と違う場所でパス練習をした時。その先輩に言われました。

たぶん次のレギュラー入れるで！

私は静かに有頂天になっていきました。そうです。バカなんです。この辺りから段々と気付きます。女子の団体チームの、目には絶対見えないカースト制度が存在していたことを…

さっきお伝えした通り、私は一番身長が低かった為、皆がアタック練習をしている時とかに、別メニューでセッターの練習とレシーブをとことん…とことん、とん、とん…やりました。

必ず2回目のボールを触らないといけないセッターはたぶん頭がよく切れて、足が絶対重くならない人じゃないといけません。たぶん。
私はもう必死でした。

監督は私がチビだからセッターしかないと言っていました。という事は必然的にあと5人しかレギュラーになれません。

そんな大事な時期に私は父親からテストの点が悪すぎると叱られて、部活禁止だと言われました。たかが中学生の部活だと。部活に行かせて貰えない…バレーボールができない。

理由を話して、わかってもらおうかとも思いましたが、来たり、来なかったりする選手をレギュラーにするなんて、あり得ないですよね。

部活禁止にされてから2週間くらいして、レギュラーの話は白紙になりました。当然、セッターは別の子になりました。

そして、監督は呆れた顔でバレーしたいなら練習に来いと言いました。間違いないんです。私は幼なじみと一緒に朝早くから行って準備もしてたし、空いた時間や帰り、外が暗くなってボールが見えなくなるまで、一緒にパスしたり対人したり…そんな私がパタリと来なくなったのですから、レギュラーに入れて調子乗ってると思われても仕方がありません。

幼なじみ以外の人には理由を詳しく話していない為、そのあたりから…輪に入れなくなっていきました。先輩も私が調子に乗っていると言っていて、呼び出されたりもしました。

それでもバレーボールやりたくて、父親にバレないように練習に行ったり試合に行って応援をしていたら…

監督がまた私に別メニューをさせるようになりました。リベロです。セッター練習の時、同じようにレシーブをとことん練習しました。腕折りにきてるなって言う程強いのばかり打たれて、それでも拾いに行く。
監督にお前はボールを拾いに行く根性はあるのに練習にきちんと来ないのは勿体ない！そう言われて…もう辛くて家に帰りたくありませんでした。

私の母はやりたいことをやっていいと言う母ですが、父親は真逆です。自分の思い通りにならないと、本当にシバかれます。兄弟の中で、私が一番言うことを聞かない為、私が一番ぶっ飛ばされて来ました。バレーシューズもサポーターも捨てられました。(焼却炉で焼かれた)

そして、遂にこっそり部活に行っていたのがバレてボコボコにされます。もうシューズも無いし、レギュラーも外されたし、学校もしんどいし、部活では仲間外れになるし。どうでもいいや…という結論に至りました。
素早く退部届けを提出し、帰宅部になり、後に不登校になっていくのです。

その件についてはこちらをどうぞ！

こんな風にバレーボールを辞めることになって、辛い思い出ばかりが蘇ってくるのかと言えば、そうでもありません。

今でもバレーボールが大好きで、試合の中継や配信を観たりします。数年前は幼なじみに誘われてママさんバレーにも行っていました。

何故なら、中学1年生で体験入部をした日…初めてこの目で観た、一体感と臨場感。そして、行け！と言う皆の気持ちが一つになる瞬間をずっと忘れられないからです。

一つ前の記事と正反対のような記事になってしまいましたが、人って結構こんなもんじゃないですか？良い時も悪い時も、全部ワタシです。

今回もガッツリ長くなった話にお付き合い頂きありがとうございます。

また更新しますね！

peco