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交通事故から一年が経って

 夏も盛りになってきました。

Twitterに流すのは少し憚られて、noteに思いの丈を書くことにしました。公開することも最後まで迷いましたが、被害者として声を記録するのも大事なことなのではと思いました。少し重苦しい話になってしまいますが、ご容赦ください。

 昨年7月末の交通事故から、一年が経ちました。

歩道を歩いていたら、突然暴走車に突っ込まれ、私をボンネットに乗せたまま建物に激突するという事故でした。私はいまだに、ワイドショーで放送されたという自分の事故シーンを見ることができません。

「あんな事故はなかった。忘れてしまいなさい」と言われることもあります。言わんとすることは分かるのですが、私は、決して忘れてはならないことのように思うのです。

辛かったこと、理不尽な目にあったこと、理解されなかったことを「なかったこと」にしてしまうのは、ひいては自身の悲痛の声を踏み潰すこと。

自己否定はさらなるストレスを生み、神経を病ませていくように思います。------------


 今、私は、たくさんの後遺症と闘っています。

足の感覚麻痺や、くも膜下出血後の頭痛、むち打ち、自律神経失調症。さらに、車のエンジン音や外を歩くことへのPTSD、パニック障害。一部飛んでしまった記憶。

それらに必死になって立ち向かうとき、思うのです。「私は何かのバチが当たったのだろうか」…と。

先の見えない闘いの中で、思わず自分を嫌いになってしまいそうになります。そして事故を起こしたのに謝罪もなく、自分が助かることしか考えていない犯人、自己都合だけの一部公職の方。そして事故のことを半笑いで話してくる一部の周囲。すべてが憎く思えてしまうのです。

ただ、その憎しみの業火に飲み込まれたとき、私は決してなってはいけない人間になってしまう…。

 

 支えてくれた人たちの顔を思い出したとき、私はいつもの私でいられます。家族や病院関係者の皆さま、そして友達、憧れの人、SNSで繋がっていてくれる人たち、作品を楽しみに待っていてくれる皆さま。

その方たちのためにも、穏やかに、時間をかけて、事故の後遺症と向き合い、本来の自分を取り戻せていけたらと思っています。

もうこれ以上、家族に心配や苦労をさせたくないという一心なのです。

もちろん、自身の作品を成長させながら…。皆さまにもっと素敵な話題をお届けできるよう、直走ってまいりますね。

お目汚し失礼しました。ヘッダーは入院中、唯一動く右手で描いた空想風景でした。お読み下さったお方がもしいらっしゃったら、感謝いたします。



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