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ただ悲しい。それだけ。

すごく難しくて
複雑な問題だと思ってた。

でも、実はとてもシンプルな話。


13年前、結婚を期に、
市民病院からクリニックに
転職した。

新しい職場には
忙しくなるとすぐにイライラして
怒る人がいた。

転職したばかりで
分からないことだらけの私へも、

「遅い!」
「分かる人と変わって!」

と語気を荒げる。

日曜日の夜は、
翌日からの1週間を憂いで
よく泣いていた。


少しくらい嫌なことがあっても
我慢してやり過ごすのが
社会人としての常識だとか、

すぐ辞めるのは
ダメなヤツだとか、

そんな思考で生きていたから、

どうにか辞めないように、
自分の感情を抑え込んで
自分自身を騙していただけ。

10年以上も。


その人を通して
いっぱい自分と向き合った。

根本的には
とても似ている部分が
あることに気づいた。

自分と似ているから
腹が立つのであって、
その人はある意味自分自身、
他人事じゃない。とか、

その人の気持ちを
一番分かってあげられるのは
自分だから、
優しい気持ちで接しよう。とか、

いやむしろ
感情移入し過ぎじゃないか。とか、

その人は昔の自分で、
私だって何かが違えば、
この人と同じようになっていても
おかしくないということを
知るためだ。とか、

小難しいことを
一生懸命考えていたけど、

今思うと、
辞めるという選択から
逃げていただけのように感じる。

でも何一つ無駄ではなかったし、
どれも間違ってはなかったとも思う。


少しでも
自分の思いどおりに
ならないことがあると
不機嫌を撒き散らす。

怒鳴る。

何かができるということが
自分の存在価値だと思ってるから、
できない自分や他人を
受け入れられない。

でも本当はやりたくない。

そんな本音に気づけない。

苦しい。


そういう状態のその人をみて、
初めて、ただ

悲しい


と思った。


怒りでもない、
哀れみでもない、
同情でもない。


同じ人間として、
こんな状態にまで
なってしまうことが、
ただ悲しかった


このシンプルな
感情を感じるのに、
13年かかった。


私自身も相当に
拗れてたんだなぁ。


でも必死に
自分自身と向き合い続けて、

やっと自分の感情を
そのまま素直に感じられる自分に
なれたんだなぁと、

なんか感動した。

嬉しいを通り越して
有り難かった。


「何でそんなことするの」って
感情じゃなくて思考なんだよね。

でもこれを
感情だと勘違いしてる人って
けっこういるんじゃないかな。

私もそうだった。

「何でそんなことするの」って
思っている自分を受け入れて初めて、
その奥にある
「悲しい」っていう感情に気づける。


悲しいとか
ネガティブな感情にまみれたら
自分がダメになっちゃうんじゃないかって
ずっと思ってた。

でも今は、
悲しいことがあっても大丈夫だと
思える自分がいるから、
素直に悲しめる。


自分の過去記事に
励まされる日がくるなんて、

ブログセラピー始めた頃は
知らなかったな。


真珠


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