眠っている間の事
寝相の良い方では無いのですが、
ある朝起きると頭の先20cm程の場所に置いた
フォトスタンドが直角90度の真横にあって、
ギョッとしました。
一瞬、誰がやったの?（一人暮らしなのに…）と思ってしまった。
すっかり目が覚めてからよく見ると何のことはない。
枕の位置を見ると上半身を90度曲げて寝ていたようで、
どうやらその時に手が当たって
角度が変わっていたようでした。
中途半端な方向で無く、真横を向いていて
あまりの角度のキレイさに、
しばらくマジマジと見てしまいました。
ある時は目が覚めると、両手を上げてバンザイし、
口をイの時にして歯を食いしばりながら
足をカエルのように曲げていたことも。
しかも足の裏をピッタリ合わせて膝を曲げていて
物心ついた時から身体が硬かった私は、
なぜ、こんなポーズを？と不思議に思いながら
両手と口の緊張を解き、足が攣らないように
そっと伸ばしたのでした。
何か緊張する夢でも見ていたのかもしれませんが、
寝ている間は無意識なので
身体がどんな動きをしているのか知る由もない。
旅先のホテルや旅館で、浴衣で寝て起きると、
足の筋トレでもしていたのか？と思うような
呆れた乱れ方もよくします。
しかし、時には寝た時のまま
微動だにせず朝になったような
キチンとした浴衣姿で目覚めることもあり、
それはそれで身体が凝っていないかと
気になったり。
浴衣が乱れていなくて
「おぉ〜！自分、やれば出来るじゃないの」
と変に嬉しかったり。
昔の人は着物に着慣れていたにせよ
毎日、浴衣で上手に寝ていたのでしょうか…。
しかも足の付いた高めの枕で
日本髪が乱れないように気を付けたりと
リラックスして眠れていたのか？
気になるところです。
さて、眠っている間に見る夢は
色々な解釈がありますが、
強烈に覚えているものは
何かメッセージを伝えているという。
私も幾度かそんな経験をしたのですが、
一番最新の夢から大事なメッセージに気付いたことがあります。
私は、子供の時から匂いや味に敏感で
食べられる食材が少なく、食べるのも遅く、
抵抗力が無かったのでよく風邪をひいていました。
小学生になっても体も小さかった。
そして風邪気味の時に、水泳の授業がありました。
親から今日の水泳の授業は休めと言われていたので
教師に伝えると、「ダメだ！仮病を使うな！」と一蹴。
1970年代当時の教師はそんな感じだったのです😅
案の定、時間が経つにつれブルブル震え出し
唇が紫色になって、別の教師が気が付いてくれて
プールから出して暖めてくれましたが、時すでに遅し。
夜中、ゼーゼー、ゴホゴホと咳が出て
「何で先生に言わなかったの！」と親に怒られ、
翌日病院に行ってレントゲン写真を撮ると
白いポツポツが写っていました。
肺炎で即、入院。
10日程の入院で回復しましたが、
その時のレントゲン写真に写った白い点々が
子供だった私には結核位にショッキングでした。
うろ覚えなのですが、夏休み直前だったか何かで
その間の入院だったにも関わらず、
同級生ふたりがお見舞いに来てくれました。
自分的にはあまり同級生と打ち解けておらず、
たまに遊ぶ位の仲でした。
友達と思ってくれて心配して来てくれたことが
意外でもあり、嬉しいと言うより
とても感謝でいっぱいでした。
私の親が何も言わなかったのもあってか、
（代わりに私は怒られましたが…）
学校関係者は無責任にも完全無視。
退院して学校が始まり、登校しました。
病気だと伝えたのに信じなかった教師は、
「ちゃんと伝えなかったお前が悪いんだ」
と言い訳をしながら、バツが悪そうにしていた
その顔を私は見逃さず、しっかり、真っ直ぐ
静かに見てから無言で立ち去りました。
その時は、こんな大人は絶対に許さない！
そう思っていました。
月日が経って大人になってからは
すっかり忘れていたのですが、
その教師が夢に出て来たのです。
船旅で泊まりがけの遠足に行っていて
（そしてなぜか個室、願望？）
朝の集合に行こうと靴下を履いていると、
その教師が私の名前を何度も呼んで
探していました。
そして私の部屋のドアを開けると
ホッとしたように笑って、外のみんなに
「おい！○○は、靴下を履いているよ〜」
と言って、出て行きました。
そうか、そうか、靴下を履いていたのか、
と安心したような様子でした。
その教師は厳しい面とひょうきんな面もある
人気のあるおじさん教師だったのですが、
私はあの出来事があってから好きになれなかった。
でも、とても私を心配して探している姿で
夢の中に現れてから、あぁ、私は彼を許したんだ。
もっと言うと自分の中の頑なさを許したんだ、
と起きてすぐに感じました。
そしてとても気分がスッキリしていたのでした。
こんな風に眠っている間も
体や心は色々な調整をしているようです。