生まれ変わっても結婚式のヘアメイクを仕事にしたい！ 比留間 明紫さん

オーダーメイドウェディングをご提案する『Peanne∞Wedding』です。

ホームページやSNSだけでは伝えきれない想いを届けたい！ とnoteをスタートさせました。これまで『Peanne∞Wedding』を一緒に盛り上げてくれているスタッフを紹介していますが、本当にたくさんの方から反響をいただき嬉しく思っています。

第4回の対談相手は、『Peanne∞Wedding』のヘアメイクをほぼお願いしているブライダルヘアメイクの比留間 明紫（ひるま あかし）さん。結婚式当日や写真撮影の際に、メイクをしたり、衣装を整えてくれたり、花嫁さんを一番近くで見守るヘアメイクさん。これまでの思い出やお仕事で心掛けていることをお伺いしました。（聞き手：岩泉ピアン）

比留間 明紫（ブライダルヘアメイク）
大学卒業後、化粧品の企画マーケティング会社に就職。「もっと人の喜ぶ顔が見たい」と働きながら美容学校に通い、ヘアメイクにキャリアチェンジ。様々な業界での経験し、独立。現在は株式会社ティードロップ（https://www.tdropwedding.com/）の代表として「生まれ変わってもブライダルヘアメイクになりたい」と毎日の仕事を楽しんでいる。

ヘアメイクは外見だけでなく、「心」もいい状態にする仕事

–明紫さんとは出会って、5年くらいかな？ 懇親会の席で隣になって、そこからですよね。

そうですね！ 初めてピアンさんとお話をした時から人の心に寄り添える方だな〜と感じてました。「これぞフリープランナー！」って人だなって（笑）。

–どういうことですか？（笑）

全然、悪い意味ではないですよ！
ピアンさんって人間の心にある見えない想いを見える化するのがとっても上手。新郎新婦さんに寄り添いながら『結婚とは何か？』ってなかなか言葉にして伝えにくい部分を上手に引き出しながらプランニングして、結婚式に落とし込めるので、「これぞフリープランナー！」だと（笑）。

–わぁ〜それは嬉しいなぁ。明紫さんには、『Peanne∞Wedding』でほとんどのヘアメイクを担当してもらっていて、僕も信頼してお願いしています。新郎新婦さんの心境の変化とか小さなことまで汲み取って対応してくれるので、助かっているんですよ。とある結婚式で、新郎さんが衣装の蝶ネクタイを忘れてしまってね。けれど、その場でサササ〜って作ってくれたのは本当感動しました！

その時、私にはその新郎さんが「忘れちゃった」って残念がっているように見えたんですよ。その気持ちを引きずったまま撮影するより、その場で蝶ネクタイを作れる材料が揃っているなら「これで作っちゃおう！」と作らせてもらいました。
蝶ネクタイがなくても撮影はできるけど、昔、ヘアメイクの師匠にこんな言葉を言われたことがあってね。『カメラの前に立った時、そのモデルさんがいい精神状態でいることが大切なんだ。カメラには感情も写るから、心も身体も最高の精神状態じゃなきゃいけないんだよ』って。

–素敵な言葉ですね。カメラには感情も写るってすごくわかる気がする！ ちなみに、明紫さんは社会人になってからずっとヘアメイクの世界で働いていたのでしょうか？

大学を卒業して、最初は化粧品のマーケティング会社に勤めていました。デスクワーク中心でしたが、美容部員さんの仕事現場にお邪魔する機会がありまして。そこでお客様に喜んでもらえている姿とか、直にリアクションを感じられる仕事内容を見て「私もこういう仕事がしたい！」と、働きながら美容学校に通い始めたんです。

–働きながら？！ 大きなキャリアチェンジですね。

大変だったけど、楽しかったですよ！ 充実した時間でした。学校を卒業して、28歳でヘアメイク業界に入って、がむしゃらにいろんな業界でヘアメイクの経験を重ねました。結婚式のお仕事をしていくうちに「私、結婚式が好きだなぁ」と、ブライダルヘアメイクの世界に熱中になっちゃって。今では、「生まれ変わってもブライダルヘアメイクになりたい」と思うくらい、大好きな仕事です。

思い出の結婚式は選べない。全部素晴らしい結婚式ばかり

–結婚式が好き！ 以前、カメラマンの岩田さんに取材した時にも大好きって言ってて、僕の周りには結婚式好きが多くて、本当嬉しいです。明紫さんって一緒に仕事をする機会が多いから僕の次に『Peanne∞Wedding』の結婚式を見ている人だと思います。思い出に残っている結婚式はありますか？

う〜〜〜〜〜〜〜〜ん（しばらく考えて）。
ひとつに絞ることはできません！（笑） 全部素敵な結婚式だったし、ふたつとして同じものがないんですよ。ひとつひとつにドラマがあって、個性があって……。結婚式を通じて見えてくるおふたりの人生を知ると、どの結婚式も「人間っていいなぁ〜」って思っちゃいます。

–確かにね！ 以前、会場でも働かれていたそうですが、会場ウェディングとオーダーメイドウェディングの違いはどういうところにあると感じますか？

仕事内容で変わる部分はほとんどありませんね。物理的な違いがあるくらいですかね？
例を出してみると、会場の場合は「この教会がいい！」「この式場が夢だった」など憧れの場所で挙式することができるけど、会場のルールに則って結婚式が進行していくから制限がかかってしまうところもある。オーダーメイドの場合は、場所も内容も衣装もゼロから自分たちで決める必要があるから、ルールがない分なんでもできちゃうし、私もいろんな提案が可能です。

私がフリーでやっているのは、新郎新婦さんが叶えたい願いを「いいですよ」ってなんでも叶えてあげられるから。会場もオーダーメイドも「素敵な結婚式にしたい」という思いは変わらないけれど、選択肢がいっぱいある、提案できる幅が広がる、私の思いとリンクするのがフリーだったという感じです。
これから結婚式を挙げるおふたりには、どっちがいいとかそういうことはなくて「どんな結婚式をしたいか」で、選べばいいと思います。昔は仲人さんがいたけど、今はプランナーさんがその役割も担っているので、自分の思いを大事にしたいとか、やりたいことがあるって人は会場やプランナーさん選びは時間かけていいところだと思いますよ。

–僕もそう思います。「結婚式」って、「〇〇しないといけない」と思っている人も多いかもしれないけど、実はそんなことなくて。ふたりが納得するもの、やりたいものならどんな形でも「結婚式」になるんですよね。

そうそう。以前出会った方の中に「写真撮影だけだけど、披露宴は1年かけて自宅に友人や家族ををグループ分けして少しずつ招いてやるんです」っていう方もいて。素敵ですよね！
私も「結婚式をあげてよかった」って人としか会ったことがありません。結婚式って、これから結婚する二人がどんな家族を築いていきたいかを模索していく中にあると思うんです。人生を振り返った時、一緒に結婚式を作り上げた経験は、夫婦にとって糧になるだろうから。書類を出すだけで結婚はできてしまうけど、もしできるならどんな形でも結婚式はやって欲しいなぁと思いますね。

自分自身の経験値をあげて、新郎新婦のよき相談相手になりたい

–これから『Peanne∞Wedding』と一緒にやってみたいことを教えてください。

アニバーサリーキャラバンは、楽しみ。今まで「写真だけ」だった人も多いと思うんですけど、そこにプラスα楽しみができると思うと「記念日」が増えるでしょ？ 写真を撮った日って何日って忘れちゃうことのほうが多いと思いますが、アニバーサリーキャラバンで、なんでもなかった1日が、その後の人生において記念日になるってとても素敵なので、そのお手伝いができるといいなーなんて思っています。

–ありがとうございます！ 一緒に色々やっていきましょう。最後になりますが、これから明紫さんご自身が挑戦してみたいことはありますか？

色々あります（笑）。ブライダルヘアメイクのことだけでもいっぱいあって、例えばですけど、結婚式のメイクをしていると「とにかく小顔に見せたい」って要望をいただくんですよ。なんとかしてあげたくて、1.5時間くらいで小顔になれる施術を習得しました。

–すごい！

小顔の他にも「まつ毛を長く見せたい」って要望も多いので、まつ毛パーマの技術を習得してやってみたり。仕事に関わることの中でほんのちょっとでもお客様にプラスになって、ご要望頂けることがあるなら、どんどん挑戦したいですね。
個人的に挑戦したいことだと、自分自身の経験値をあげることですかね。

–具体的にどんなことをするのでしょうか？

客観的に見たら、「お嫁さん」と「ヘアメイクさん」との関係でしかないんだけど、それだけでなく、対人間として付き合うことも大事だと思っています。そのために自分自身の経験値や人生観をアップデートしていきたい。旅行に行くのもそうだし、映画を見たり、本を読んだり、色んな人と出会ったり……。
というのも、結婚式当日ってみんなが「嬉しい〜！」「楽しみ〜！」というテンションの方ばかりじゃないんです。中には、泣きたいくらいの精神状態の人もいるし、不安で仕方ない人もいます。そんな時、花嫁さんが心から頼れるヘアメイクさんでいたい。人生相談も気軽にしてもらえるブライダルヘアメイクになっていきたいと思います。

–今度、僕の人生相談もよろしくお願いします（笑）。今後も一緒に頑張っていきましょう！

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また、『和奏婚／THE WAKON』や『ふたり結婚式』の個性豊かな結婚式の形もご提案しています。

どんな結婚式のカタチも私たちにお任せください。ヘアメイクにこだわったウエディングをしてみたい、「私たちらしい」結婚式を考えたい、親族だけでひっそりとでも楽しい結婚式をしたい、などまずはその想いをお聞かせください。

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文：つるたちかこ（ライター）
写真：Peanne∞Wedding
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