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ドラマ放送まで待てない 『すこし痛みますよ』 賛否両論!?の話題作

『ER緊急救命室』『グレイズ・アナトミー』など、医療系海外ドラマの人気作はさまざまありますが、また新たな名作が生まれそうです。
それは、元医師でコメディアンであり、喜劇作家でもあるアダム・ケイが書いた『This Is Going to Hurt』。全世界で170万部超売れているベストセラーで、現在人気俳優ベン・ウィショー主演のドラマ化が進められています。
この話題作『This Is Going to Hurt』の日本語版が、PEAK booksの『すこし痛みますよ〜ジュニアドクターの赤裸々すぎる日記』なんです!


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内容紹介

●絶望的な労働環境を、ブラックユーモアで蹴り飛ばす
この日記の医師が働いているのは、イギリスのNHS。新型コロナウイルスに感染後、公務に復帰したジョンソン英首相の発言でも話題になったイギリス政府が運営する国営の医療サービスです。

『すこし痛みますよ』は、NHSの最前線でジュニアドクターとして働く青年医師が、多忙を極めるなか内緒で走り書きした私的な日記です。

急患の命を救うため、不眠不休の時間外労働は当たり前。燃え尽きてしまいそうな日々を、ブラックユーモアを随所に散りばめ綴っています。著者のアダム・ケイはこのプライベートな日記を、ジュニアドクターの労働環境の問題提起を込め、あえて世の中に披露しました。日本においても、医師の働き方改革は課題であり、イギリスと日本の医療現場の実情を重ね合わせて読むこともできます。また、どのような時も医療の最前線に立ち、命のために対応する医師の姿は、「医師へのリスペクトを忘れないために」今こそ知っておきたい現実です。


読者の方より寄せられたレビューや、SNSやブログに投稿された感想のリンクをまとめてご紹介します!



「いいタイトルだと思う」
2020年のCOVID-19関連のニュースで、はじめてイギリスの医療システムNHS( National Healthcare System)の名前を聞いた人も多かったはずだ。

この本は2017年に発売され、2020年に邦訳本が刊行されている。筆者は2004年から6年間NHSでドクターとして(後半は産科医者として)働き、その後別業種に転職した。この本はその6年間の間に書かれた日記をもとに再構成された記録だが、これほど笑いながら泣くという言葉がふさわしい読後観もない。『すこし痛みますよ』という邦題は原題の『This is going to hurt』よりもニュアンスが薄まっている気もするが、このタイトルを見て読み始めると第10章であまりの痛みに襲われる。いいタイトルだと思う。

既に長いこと現場は疲弊していて、同様に働く人に犠牲を強いている日本の医療システムを考える上でもとてもおすすめです。私の家族にも医療界で働いている人がいるので電話をしようと思う。(レビュアー)
「もっと関心を持ちたい」
本書は著者がドクター時代に記した日記を元にまとめられている。医療現の過酷な日常であるにも関わらず、イギリス人のユーモアが随所にあふれ、テンポよく読み進んだ。

だが、そのユーモアの後ろに誠実でありたかった著者の姿が見え、締めくくりは胸が締め付けられた。
「医者は人間なのに神の真似事をする」という言葉を聞いたことがある。この言葉は医者を皮肉っているのではなく、欠陥のある存在が完璧を求められる苦しさも表していると思う。医療関係者は常に感じていることなのかもしれない。

医者は心身ともにタフであること、誠実であること、完璧であることが求められるが、人間であるがゆえに悩み、傷つく。
その繊細な心がないとまた人間に寄り添うことはできないと思うのだが、あまりにも過酷で残酷だ。
生まれてから死ぬまでお世話になる医療。恩恵に預かるだけでなく、もっと関心を持ちたいと思った。(メディア関係者)
「こういう医師にこそ現場にいて欲しい」
ちょっとおどろおどろしい表紙に引いてしまいましたが、非常に興味を持って読み始めました。

日本ではピーポーピーポーと救急隊員に運ばれていく時を除き、私たちが今ある症状からしてどの科にかかるのかと受診する前に決めますが、イギリスでは救急でない限りまずは近くのGP(かかりつけ医=ある意味何でも屋)に行き、彼らの範囲外であればが目の専門医に行けだのと言って紹介状を書いてもらう事になります。そこで著者アダムが医師として働いていたNHSの登場です。医学部を卒業し、ハウスオフィサーとして病院に勤務する彼の日記が始まります。

患者さんがちゃんと良くなってくれた、無事に赤ちゃんが生まれた、そういう喜びがあるからこそ、つらい仕事もやっていける。いつ急変するかとも知れぬ患者さんがたくさんいる病棟勤務の(しかも夜勤の)大変さや救急搬送された患者さんたちへの迅速で適切な対応。。。医者は神様のように何でも完璧にやらなければならない。ものすごいプレッシャーです。しかし医者だって人間です。

本を読み進めながら何度も読むのをやめたり、数ページ戻ったりしながら私も著者と一緒に喜びや苦痛を感じていました。最後のページを読み終えたあとの虚脱感とも深い悲しみとも言えない心境はかなり後まで響きました。そうか、すこし痛みますよ。。。。。こういう医師にこそ現場にいて欲しいが、こういう医師だからこそ胸に突き刺さる痛みが大きく耐えられないのだろう。(レビュアー)
「ユーモアとシリアスが行ったり来たり」
不謹慎とわかりつつ笑ってしまった。
”ドクターは患者の葬儀には行かないものだ。職業倫理に反するから“(引用p91)本書は日記形式で綴られた産婦人科ドクター、アダム・ケイの奮闘劇のライフログである。

ユーモアとシリアスが行ったり来たりドタバタ劇のように展開するため、笑ったり眉をしかめたり読んでいる方も忙しい。
まさにタイトル通りすこし痛む。
でもそれはドクターとて同じことなのだ。
日本から見る海外のワークライフは一見、充実しているように見える。
実際は日本と変わらないようなハードワークである。

最後に特に好きな文を引用
食事の先約でどうしても定時で上がりたいドクター(ここで言う僕は筆者)に急務の依頼をする助産師との会話。

助産師「ドクターに休憩時間なんかありません。」

僕(知られざる高音域を解禁したかのような、自分でも初めて聞く声で懇願)「でも、今日は僕の誕生日なんだ」(残念ながら事実)

助産師
「ここは分娩室ですよー毎日が誰かの誕生日なんです」

(レビュアー)

「やはり1人の人間なのである」
激務なのはみな想像はしているし、ある程度知ってる(つもり)だろう。
しかしその内容と、葛藤と、疲れや怖れなど、普段患者としてしか医師と接触しない私たちにとって、この本は医師もまた1人の普通の人間なんだと気づかせてくれる。
そうなのだ、そんな普通なことに気づかないほど私たちは、医師=スーパーマンであり、医師=万能かつ感情もフラットだと思い込んではいないだろうか。

だって自分にとって今の痛みや辛さは、自分史上今1番大変なことで、目の前の白衣の人がそこをなんとかしてくれると思っているから。しかし、その白衣の内側は逡巡や葛藤や、プライベートなども抱えているやはり1人の人間なのである。それをプロ意識が支えている。
そして、そのプロ意識が打ち砕かれるほどの衝撃と出会った時どうなるのか。

軽妙に綴られているこの日記形式の本を読了する頃には、医師という存在への眼差しが少し変わっていることだろう。
著者がそれを望んでいるかどうか、は、わからないけれど。
(教育関係者)

賛否両論のアマゾンレビュー
「あなたは、この医師の日記をどう受け止めますか?」

著者・訳者プロフィール

■著者 アダム・ケイ(Adam Kay)
受賞歴を持つ、喜劇作家。現在は、テレビ・映画の脚本を手掛ける。
2004年から2010年まで産婦人科のジュニアドクターとして勤務していましたが、ある出来事がきっかけにその道を諦めました。本書は、その6年間の日記。https://twitter.com/amateuradam

■訳者 佐藤由樹子(さとう・ゆきこ)
早稲田大学第一文学部ロシア文学専修卒業、英米文学翻訳家。
訳書『マルチーズ犬マフとその友人マリリン・モンローの生活と意見』、共訳書『一年でいちばん暗い夕暮れに』(以上、早川書房)他。

↓本書掲載の「訳者あとがき」公開中



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