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StayHome チャレンジ01:Peak2Peakのバーチャル登山 鹿島槍ヶ岳

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Peak2peak写真山岳ガイド事務所では、毎月、山岳撮影に適したルートにお客様をご案内しています。現在、新型コロナウィルスの影響でガイド山行を全て取り止めていますが、例年なら登っている山で撮影した写真を交えながら、ルートと撮影ポイントの紹介、登山と撮影のアドバイスを書いていきたいと思います。皆様にも机上の登山を楽しんでいただければと思います。

第一回目は、残雪期に爺ヶ岳南尾根から登る鹿島槍ヶ岳をご紹介します。

北アルプスで残雪期に撮影で登る山はどこが良いか、ひとつだけ挙げろと言われれば、迷わず後立山連峰の名峰鹿島槍ヶ岳を勧めるでしょう。山容の美しさ、稜線からの眺望の素晴らしさ、撮影ポイントの多さは群を抜いています。また装備を背負って登る際のアプローチの難易度も、北アルプスの雪山の中では比較的低く、天候さへ良ければ登りやすいルートです。

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(剱岳と立山の一部  撮影ポイント:爺ヶ岳山頂付近)

<4月中旬から5月末までが適期>

このルートは4月中旬から5月末にかけてが適期。GW営業を目指して山小屋スタッフが冷池山荘に入山していることと、柏原新道登山口までの県道がアルペンルートの開通に合わせて通行可能になるからです。

信濃大町に前泊し、早朝に登山口に移動して登り始めます。爺ヶ岳南尾根を経て、冷池山荘から鹿島槍ヶ岳を目指します。GW期間なら春山営業する冷池山荘を利用できますが、それ以外はテント泊です。標高差1550m、1泊二日の行程です。冬季小屋も利用可能ですが、キャパが少なくまたトイレと同じスペースなので、非常時以外の利用はお勧めできません。

登山口から爺ヶ岳山頂まではルートファインディングしながらの急登。雪の状況によっては手強さが増します。積雪期は柏原新道が使えないため、爺ヶ岳南尾根を登って行きます。トレースがあればスムーズなのですが、降雪直後なら、厳しいラッセルが待っています。また、爺ヶ岳山頂から鹿島槍ヶ岳の稜線は、天候が荒れると北西に開けた斜面から強風が容赦なく吹きつけます。5月初旬までは、暴風雪になる可能性もあります。

<冬山装備で>
一般的な冬山装備、つまりアイゼン、ピッケル、ヘルメット、ハードシェル上下、防寒着、防寒手袋が、必須。GW以外は幕営になるので、シュラフ、マット、テント、自炊装備が必要。冷池山荘の冬季小屋は狭いので、最初からあてにして行くとオーバーキャパシティになる可能性が無いわけでは無いから要注意。降雪直後ならワカンがあった方が良いですが、爺ヶ岳山頂手前から稜線は強風地帯で積雪は少なくなります。GW前後で天候が2、3日安定した後なら、トレースも期待でき、雪も締まって歩きやすいでしょう。

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柏原新道を夏道に沿ってしばらく登っていくと、南尾根へのルートを指示する看板があります。柏原新道は種池山荘が営業を開始する6月中旬まで、使えません。斜面をトラバースする夏道は雪崩や滑落の危険があるためです。

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樹林帯を登っていくと東斜面が開けた尾根に出ます。歩きやすいところを選んで雪面を登っていくと、やがて爺ヶ岳南尾根と合流し、さらに高度を上げていくと森林限界を過ぎて見晴らしの良い場所に出ます。幕営もできる場所で、爺ヶ岳だけ狙うなら、ここに幕営してもいいでしょう。

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爺ヶ岳南峰山頂まで、急騰が続きます。高度が上がるにつれて、風景が変わっていきます。撮影ポイントも多く、撮影を休憩がわりにしながら登といいでしょう。早朝に登山口を出発すれば、撮影しながらゆっくり登っても、爺ヶ岳南峰山頂は午後2時ごろには到着します。

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(上:爺ヶ岳南尾根から 針ノ木岳)

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(上:爺ヶ岳南尾根から 剱岳)

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Peak2Peak 檢見﨑誠

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檢見﨑 誠/ 写真家・登山ガイド(日本山岳ガイド協会登山ガイドステージⅢ/ Peak2Peak写真山岳ガイド事務所を主催 /京都大学農学部中退/株式会社文藝春秋を経てフリーランスのフォトグラファーに。女性誌、旅行雑誌、企業広報誌などで活躍/ 登山ガイドとして活動中

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