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雨上がりの朝に見つけたもの

ゆうべは雨が降っていた。
強い雨音で眠りの縁から意識を引き戻されて、ベッドの中で横になったまましばらくぼーっとしていた覚えがある。

次目を覚ました時には雨はすっかり止んでいて、抜けるような青色の空が眩しくて、車に残った雨粒は太陽を反射してきらきらと光っていた。

いつもの出勤ルートを通りたどり着いた会社の駐車場。車を降りた瞬間感じたのは、ほのかに暖かい気温と雨上がりの風の匂い。

頭の後ろの方がじぃんとあまく痺れて、そわそわというか、わくわくというか、落ち着かないはずなのにもっと感じていたい不思議な感覚。

なんでもない春の一日に、私は幸せの定義の一片を見つけられたような気がした。

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