「ユルフワ」な満たされる音楽
2019年まだ来てないけれど、これから来るのは間違いなく「ユルフワ」。ユルくてフワっとです。
特にここ最近の、世間の頭デッカチで論理的、科学的な傾向からの反発で、「正直、もうそんなこと、どうでも良くない?」「もっと単純に、満たされた気分で過ごしたいよね」という流れが来る予感がしています。
そんな時にやっぱり音楽やファッションが先行して、時代の雰囲気を作り、みんなを導いていけると格好良いなと思うわけです。
今回は「早く出てこい、ユルフワ・ミュージック」をテーマに、僕らの世界をこんな色に染めて欲しいと思える音楽を紹介します。
Superorganism “Everybody Wants To Be Famous ”
先ずは、ユルフワ・ポップのルーキーでありながら、もはや先駆者。僕の2018年ベスト・アーティストでもあるSuperorganism(スーパーオーガニズム)です。インターネットやAIが僕らの未来を不安にする、みたいな話が出回っていますが、元々テクノロジー自体は何にも悪くはないのです。僕ら人間が楽しく、ワクワクしながら付き合えばいいだけのお話だよ、と彼らの音楽は語っています。これまでの時代が猛スピードで変わってしまったように、これからの時代もまだまだ変わります。いちいちオロオロせずに、ドンと構えていこうぜ!的なドッシリ感とユーモア、愛らしさを備えた彼らの存在は、とても頼もしく感じられます。
TLC “Diggin' On You”
「では、お手本は?」となった場合、90年代中期の雰囲気がガイドラインとして有力だろうなと思っています。TLCの持つ世界観にはどこか隙間というか無駄に広いスペースがあって、そこに聴き手のイメージや記憶がたくさん流れ込みます。それが彼女達のダンスと相まって、楽曲を更に優美で優雅なものに仕立て上げています。フワっとしているけど、スタイリッシュ。みんなを優しく包み込んでくれるダボダボのパンツ、だけど足元はキュッみたいなイメージですね。
M.I.L.K. “So Far So Good”
最後はインディ・シンガーのM.I.L.K.です。今年リリースのものも何か・・・と思いついたのが彼でした。「雰囲気はユルフワだけど、エッジは効いてるぜ」みたいなインディ・アーティストは多い(というかそこがインディの魅力)のですが、彼の場合はエッジもフンニャリしていて、そこが何だか今っぽいです。メロディーや曲がいいから出来る、っていう事でもあるわけですが。「たまには歩いて海にでも行こうか」なんて日があってもいいと思いますよ。
いかがでしたでしょうか。情報がギュッと詰め込まれた時代の音楽は、音数が多く、ギュッと詰め込まれ、テンポが早く、メッセージにも切迫性があるものが多いです。しかし、いくら合理的な流れであろうと、人間は常に現状に反発したくなる生き物。すでに心はもっと人間っぽいものや、広い余裕、安らぎを求めてはいませんか?
音楽を聴くことで、まずは形からあなたの生活をユルフワに変えることも可能です。自分に合った時代へのシフトチェンジに、音楽を使ってみてください✨
サポートもすごく嬉しいですが、もし良いと思って頂けたなら、そっとフォローして頂けるととても励みになります。