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福山桃歌
2023年1月31日 00:16
6/1 晴れ渡らないまま揺れる感情を恋と名づける 夏がはじまる じわじわじめじめ忍び寄ってくる夏に、せめてもの区切りを設けたい。6/2 シャンパンの泡は真珠で途切れないものなどないと思い知らされる しゅわしゅわしてるのを見るの好き。6/3 世界ならきっと変わるよ肉体は脆く飛び散り要らなくなって 早く授業もアバターで受けられるようになるといいよね、とよく生徒と話す。肉体が要らなくなる日
2022年12月10日 10:41
5/1 美しく咲けない花も花 曲がりくねった茎のたくましきこと 地元の農園に初夏の花を見に行った。自然の中の花々は多様性にあふれていて、この年になってもその美しさに驚く。5/3 滲まないインクの青はゆるぎなく 神はわたしの中だけにいる 親戚が宗教の勧誘をしてくる。こんな頑強な意志を持つ人間ではなく、もっと人生や世の中に不安を抱く人にその崇高な教えを伝えてあげてくださいってかんじ。5/5
2022年11月20日 17:36
新年度の忙しさにかまけていたら数日分の辻褄合わせができなかったので、1首足りなかった……無念4/2 ちょうどいい嘘を探してまだきみに求めてもらいたかっただけなの エイプリルフールだったので、嘘をテーマに。4/2 全身をくまなく撫でていくようにきみへの愛をことばにするね 比喩の使い方とても難しい。直情的な人間なので。4/4 太陽を宿したように咲くきみの桜に会いにここまで来たよ 因
2022年8月31日 16:02
年度単位で生活しているので、2021年度の締めくくりを感じながら生きたひと月でした。3/1 とめどなく降りそそぐから愛だって気づかないままとけて流れる どんな愛も、注がれているうちはあまりありがたみを感じないもので、失ったときに改めて理解するんだろう。3/2 ポルノグラフィティ「ネオメロドラマティック/ROLL」のリリース日だったので、この3曲をモチーフに短歌を詠んだ。下にまとめていま
2022年5月15日 17:57
2月も欠詠なしでした。一日一首詠むことが、だいぶ日常に根付いてきたような気がした1か月でした。2/1 胸に抱く単語帳には譲れない夢への海図書き込まれおり 通勤途中の電車で、大学入試に向かう人たちに遭遇。みなそれぞれ最も信頼している参考書やノートを開いていた。ここにいる全員が希望通りの花を咲かせますように。2/2 流星に魔法をかける歌声は未来をひかりで満たしてくれる 今まではなんとも思
2022年3月15日 11:34
勝手に設定した正月休みののち、11日からは欠詠なしで続いています。引き続き頑張っていけるといいな。1/11 流れてくことばを星に変えながら世界に少し色を落として ポルノグラフィティの昭仁さんについてはよく短歌にしちゃうんだけど、晴一さんについてはあんまりしないなあ、と思って詠んだ。わたしにとって彼は、なんでもないことにことばで色をつける魔法使いみたいな人だ。1/12 隊列はかがやくいの
2022年2月23日 14:36
2021年の12月から、Twitterで1日1首短歌を詠む「#一日一短歌」という取り組みをひとりでやっています。数年前にも同じことを途切れ途切れになりながらやってたんですけど、当時よりも良質な短歌が詠めるように日々頑張っています。ここで言うところの「良質」ってのは、「見たものをそのまま三十一音にしないようにする」ってくらいのレベルのものなので、まだまだ精進の必要はありますが。 仕事がある日は